【京都】舞妓体験におすすめのお店と知っておきたい舞妓の基礎知識

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舞妓体験をする前に知りたい、舞妓の知識


出典:写真AC

宴席に華を添える芸者や舞妓、半玉という文化は全国区各地に存在します。今回は、全国的に有名な五花街(ごかがい)と呼ばれる京都祇園の祇園甲部(こうぶ)、先斗町(ぽんとちょう)、宮川町、上七軒(かみしちけん)、祇園東の花街の舞妓について紹介します。

京都で「舞妓はん」と親しまれる舞妓は、唄や踊り、三味線などの日本の伝統芸能で宴席に華を添えるのが仕事です。艶やかな姿が目を引きますが、非常に厳しい独特のしきたりや伝統を守りながら修行を重ねています。

舞妓修行は舞妓が所属する芸能事務所のような存在の置屋で先輩(姐さん)達と共同生活を送りながら行います。かつては9~13歳で入門し修行を始めましたが、現在では中学卒業後でなければ入門できません。

入門後は半年~2年程の「仕込み」と呼ばれる期間が始まり、芸事やしきたり、接客作法、着物の着付けを学びます。 仕込みが終ると「見習い」として姐さん舞妓と共に茶屋に出向き、お座敷で本格的な修行を行います。約

1ヶ月の見習いとして過ごし、置屋の女将と茶屋組合の許可が出れば舞妓としてお座敷や舞台に出ることができます。 約5年間の舞妓生活を送り「衿〔えり〕かえ」という儀式を経て芸妓に昇格します。舞妓は地方(じがた)の芸妓達が奏でる三味線や歌に合わせて舞を披露する立方を勤めます。

現在では華やかな衣装や独特の祇園言葉を話すことから、芸妓よりも舞妓のほうが花街の象徴的な存在として扱われる傾向にあります。

艶やかな衣装を着用し独特の化粧を施す、舞妓体験を希望する女性は国籍を問わず存在し、舞妓体験は京都ならではの体験の1つとなっています。舞妓体験中の観光客に観光客が群がり、記念写真を撮影する現象も起きていて、舞妓体験は非常に良い思い出作りになるようですね。

舞妓体験の前に知っておきたい、舞妓の歴史


出典:写真AC

舞妓体験の前に知っておきたい舞妓の歴史を紹介します。

宴席に華を添える職業として、平安時代から存在する白拍子(しらびょうし)という存在があります。男装をした遊女が当時の流行り歌や舞を披露し宴を盛り上げました。戦国時代にこの文化は廃れますが、巫女を辞めた女性が茶屋で三味線や舞いを披露し「踊り子」と呼ばれます。

踊り子の文化が発展し「遊女歌舞伎」が誕生し、これが男性の演じる現代の歌舞伎に変化していきます。

舞妓の文化は今から約300年前の江戸時代に、八坂神社が位置する東山(ひがしやま)周辺の水茶屋から始ったと伝えられています。参詣者や街道を利用する旅人にお茶をふるまった水茶屋で働く茶汲女(ちゃくみおんな)が、歌を聞かせ舞を披露するようになったのが芸妓や舞妓のルーツです。

本来、水茶屋ではお茶や団子を提供していましたが、徐々に酒や料理の提供が加わり、それを運ぶ茶汲女と呼ばれる娘たちが、歌舞伎芝居を真似て三味線や踊りを披露し、宴席に華を添えたことが芸妓や舞妓に姿を変えたといわれています。

舞妓という言葉は意外と新しく、ヨーロッパにジャポニスム・ブームを巻き起こした1867年のパリ万博で、日本の伝統文化の一つとして芸妓や舞妓が紹介された際に、その名が付けられたといわれています。

外国人が持つ日本のイメージに、「ブシ・フジヤマ・ゲイシャ」があるのはジャポニスム・ブームの影響が強いと考えられます。 舞妓体験をしている最中に外国人観光客とのふれあいもあるでしょうから、舞妓の歴史を知っていれば舞妓体験が違った感覚で楽しめますね。

舞妓体験をする前に知っておきたい、風習や規則


出典:写真AC

舞妓が生きる花街の世界は、古い習慣やしきたりを頑なに守り続ける世界だとも言えます。

この習慣やしきたりは次のようなものに代表されています。

○舞妓の衣装や生活習慣に関するしきたりは?

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