【2017年10月最新情報】改修が予定される愛媛・道後温泉本館

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愛媛県松山市の道後温泉は「日本書紀」にも登場する日本最古の温泉です。そしてその中心は「道後温泉本館」。だれでも入れる共同浴場で、東の湯田温泉と並び西の横綱に番付されています。

この本館、100年以上公衆浴場として使われています。その長年の劣化もあり、耐震のためと大改修工事が行われることが決まっています。ただし部分改修のため営業は続けられます。

今回は、松山の街のシンボルでもある「道後温泉本館」についてご紹介していきます。

改修が予定される道後温泉とは?

道後温泉は、愛媛県の県庁所在地である松山市にある温泉地です。日本三古湯の1つといわれる歴史のある温泉で3000年の歴史を持っています。聖徳太子も訪れたという伝説もあり、また夏目漱石の「坊っちゃん」にも登場し、愛媛の代表的な観光地です。湯質もよく「美人の湯」と言われています。

温泉街の商店街は、旅館やホテルが充実していて、ぶらぶらするのも楽しいところです。2016年「温泉総選挙」で女子旅部門第一位。温泉地としては比較的街中にあり、松山の空港や駅からのアクセスも良く、松山城など他の観光地とも近いのもポイントです。

千と千尋の神隠しのモデルにもなった道後温泉本館

道後温泉本館は、道後温泉の中心にある共同浴場。1994年には国の重要文化財に指定。重要文化財でありながら博物館にはならず現役の公衆浴場として営業しているのはとても珍しいことです。

平成21年にはミシュラン・ガイドで、三ツ星に制定されました。2009年には、経済産業省の「近代化産業遺産」に認定されています。

道後温泉本館は1894年(明治27年)にそれまであった建物を、当時としては莫大な費用をかけて改築されました。当時珍しかった木造三層楼で、100年先の繁栄を見込んで作られたそうです。

年末の大掃除の日の以外は年中無休。朝6時の太鼓の音で始まります。

1階の「神の湯」2階 の「霊の湯」、皇室専用浴室の「又新殿」や夏目漱石ゆかりの「坊っちゃんの間」も見ることができます。また料金を払うと浴衣を貸してくれ、大広間でお菓子を食べてくつろげます。3階の個室で休憩できるプランもあります。

「千と千尋の神隠し」の油屋のモデルにもなり、実際にジブリのスタッフが来てスケッチを行ったそうです。

夏目漱石の「坊っちゃん」の中で主人公が湯船で泳いで張り紙をされたエピソードもここが舞台。そのため地元では「坊っちゃん湯」とも呼ばれて親しまれています。

振鷺閣(しんろうかく)

本館の3階の屋上に振鷺閣と呼ばれる塔があります。ここでは時刻を告げる「刻太鼓」が朝・昼・夕の1日3回鳴らされます。環境庁の「残したい日本の音風景100選」にも選定。

夜になると赤いギヤマンガラスの障子が光を放ちます。

白鷺伝説

昔、足を怪我した白鷺が、岩から流れ出る湯に毎日足を浸していました。やがて怪我が治り元気に飛びたったのを見た村人がその湯に手を浸すと暖かい温泉であったことで道後温泉が発見されたという伝説があります。白鷺は道後温泉のシンボルとして、モチーフとあちらこちらにデザインされています。

玉の石

道後温泉本館の北側に奉られている「玉の石」。温泉の湯をかけて願いごとをすると、ご利益があるといいます。

大国主命と少彦名命が国造りのために出雲から伊予に入ると、少彦名命が急病になったので、道後温泉に浸すと、元気になって石の上で踊りだしたという伝説からきています。

道後温泉本館の耐震改修工事

道後温泉本館は100年以上も営業を続けているので、経年劣化と耐震のために基礎からの大規模改修工事がなされることが決まっています。しかし、その間、閉鎖してしまうと、観光客が減少し、観光地としては大打撃を受けるので大きく懸念されていました。

最終的に、完全閉鎖ではなく部分的に閉鎖して営業は続けていくことが決まりました。ただし、工事期間が、完全閉鎖するよりも長くなってしまいます。

改修工事はいつから?

2017年9月のえひめ国体開催が終わってから本格的な改修工事に着手して、2024年の完了を目指すといわれていましたが、2020年の東京オリンピック期間中は工事を中断したいと松山市長は発表。

そして2017年現在では、改修工事は早くても2018年(平成30年)秋以降に着手と発表されています。

改修工事の期間は最短5年?

当初の改修工期は8年の完全閉鎖で約592億円の経済損失。もしくは、工期11年の部分閉鎖で466億円の経済損失でした。

現在では工事期間を再算出し、完全閉館:5~7年、部分開館:7~9年まで短縮可能の見解になっているそうです。

部分開館方式で進むのが濃厚で、改修工事中は部分的には営業を続けるそうです。入浴自体はできますが、本来の景観は何年間も姿を見ることができなくなります。改修前に道後温泉本館の見納めに行かれることをおすすめします。

↑こちらはもう一つの外湯の「椿の湯」。本館改修工事中はこちらがメインの外湯になるので、現在リニューアル工事中です。

改修にあたり道後温泉「飛鳥乃温泉」が誕生!

また、本館改修工事にあたって、もう一つ別の外湯が建築されることになりました。2017年9月29日に道後温泉別館「飛鳥乃温泉」がオープン予定です。

↑「飛鳥乃湯」は現在工事中(2017年8月30日)

建物は飛鳥時代をイメージした湯屋だそうです。源泉かけ流しで、館内は大浴場と本館にはない露天風呂、皇室専用浴室の「又新殿」を再現した特別浴室、また昔の浴衣「湯帳(ゆちょう)」を来ての入浴体験もできるそうです。

また「伊予絣」「桜井漆器」「砥部焼」など愛媛の伝統工芸品がそこかしこに使われる仕様となっています。

【17年9月OPEN】道後温泉本館に代われるか?新温泉「飛鳥乃湯」が誕生!

↑飛鳥乃湯オープン後の最新記事。オープン直後に徹底リポートをしています。

改修工事前にぜひ道後温泉に

からくり時計

視線の先には

↑道後温泉の駅前にある「放生園」のからくり時計。

↑こちらが通常時で、かなり大きくなります

ぜひ道後温泉で、ゆっくり温泉につかったり、浴衣で温泉街を散策したりしてその魅力を楽しんでください。

本館改修工事が始まる今がチャンスです。新外湯の「飛鳥乃湯」もオープンしましたし、一番良い時期です。ぜひ改修前の道後温泉に訪れてみてください。

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