【道後・飛鳥乃湯泉】17年9月オープン直後の最新情報!!気になる浴衣や内装、露天風呂は?

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出典:道後温泉

9月26日オープン!!道後温泉「飛鳥乃湯泉」

愛媛県松山市にある道後温泉。日本最古の温泉と言われる道後温泉に、2017年9月26日に道後温泉別館「飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)」がオープンしました。

道後の新しい外湯で、道後温泉本館が2018年秋以降、耐震工事に入り営業を縮小するため、新たな観光スポット、温泉線施設として誕生したのです。今回はこの道後の「飛鳥乃湯泉」についてご紹介いたします。

日本最古の温泉が閉鎖?愛媛の道後温泉本館、改修工事の最新情報

↑道後温泉本館の改修工事については以前にご紹介しております。道後温泉の歴史にも触れておりますので、まず上記の記事を読んで頂くのがおすすめです!

飛鳥乃湯泉のコンセプト

飛鳥乃湯泉は、宿泊を伴わない道後温泉の新しい外湯、立ち寄り湯として「新湯」と呼ぶそうです。ちなみに道後温泉本館が「神湯」道後温泉椿の湯が「親湯」。

建物のコンセプトは、日本最古の温泉にふさわしく飛鳥時代の建築様式を取り入れた湯屋。道後温泉に聖徳太子が滞在したという伝説や、斉明天皇が行幸したという伝説に基づいています。

また「感性を刺激して新たな温泉文化を発信」する温泉施設というコンセプトもあり、施設内はさまざまな「愛媛県の伝統工芸」と「最先端のアート」をコラボした作品で演出されています。

飛鳥乃湯泉の外観

外観は飛鳥時代の様式を模しており、壁は白で柱などは朱塗り。瓦は愛媛の今治市の「菊間瓦」が使われています。屋根の上には金色の「鴟尾(しび)」。鴟尾とは、魚が水面から飛び上がり尾を上に出したすがたを具現化したもので、火除けの意味があります。また屋根の上には道後温泉本館と同じく塔屋があり「白鷺」が飾られています。

飛鳥乃湯泉の内装・館内施設

エントランス

出典:道後温泉

エントランスは「太古の道後への入口」というコンセプトで作られています。空気を浄化する「ゼオライト和紙」を使い「山門」をイメージしたシェードで装飾。手すき和紙の本場内子町五十崎で、和紙を使った作品で活躍する佐藤友佳理さんが制作しました。

紙縒り(こより)を手作業で編み込み、ゼオライトと楮(こうぞ)を混ぜた水をすき込んで繊細なシェードを創り上げています。案内の方は左右の光る柱と合わせて見ると「鳥居みたいに見えるでしょう」と言われていました。

エントランス奥、2階に上がる階段のところには、古代建築の修復に欠かせない「和釘」を使った巨大な「湯玉」を描いた木製壁画があります。薬師寺などの修復を手掛けた、松山市の和釘職人、白鷹幸泊さんと白鷹興光さんが制作しています。

階段を登ると目に入るこちらの銘板は、法隆寺の大野玄妙館長に書いていただいたそうです。正岡子規の「柿くへば 鐘が鳴るなり 法隆寺」の句や聖徳太子が法隆寺を建てたというご縁から依頼したそうです。

飛鳥乃湯泉の大浴場 道後温泉本館にない露天風呂完備

浴場は道後温泉本館と同じく、加水も加温もしていない源泉かけ流し。本館にはない露天風呂もあります。

大浴場の壁は砥部焼の巨大壁画があり、30cm四方の陶板162枚を使って壁画を作っています。道後温泉にまつわる和歌の風景で、朝夕の移ろいがプロジェクションマッピングされるなど非常に凝っています。

また露天風呂の壁には生産量全国2位の檜生産を誇る愛媛県の「媛ひのき」で作った「デコラパネル」で装飾されています。パネルの表面がとても美しいです。

二階大広間

二階大広間は休憩室になっていて約60畳あります。浴衣を貸してくれて、入浴の後はお茶とお菓子でもてなしてもらえます。

国指定の伝統工芸品の「大洲和紙」とギルティング(金属箔)の融合でできた「ギルディング和紙」が天吊シェードとランプシェードに使われています。

お菓子はこんな感じでとってもかわいいですね。亀井製菓の「道後つばき花餅」です。

行灯照明は松山の伊予竹細工。聖徳太子が編み方を伝授したと言われる竹細工の「やちゃら編み」が使われています。

特別室・家族風呂

2室の特別浴室は、道後温泉本館の皇室専用浴室「又新殿」を再現していて、昔の浴衣(よくい)の「湯張(ゆちょう)」を着ての入浴体験もできます。特別浴室は予約が可能。また道後温泉の伝説にちなみ、それぞれデザインが違い伝統工芸品アートで趣向を凝らした、休憩用個室5室もあります。

飛鳥乃湯泉の浴衣

浴衣は入浴コースで色分け

特別浴室:薄紫色と赤色

2階個室休憩室:朱色と青色

大広間休憩室:緑色と青色

素材は綿で、道後温泉にゆかりがあるシラサギなど13種類の動物が描かれています。しらさぎは、傷を負った際に岩間から湧き出す温泉で傷を癒した伝説に由来しており、その他の動物は、全国各地の温泉は動物が見つけたという伝説に習って、温泉を見つけた動物が道後に集うというコンセプトでデザインされています。

しらさぎや猿、亀、鹿などが描かれています。

浴衣のデザインはBEAMS

浴衣はビームスのデザイン。スタッフの制服もビームスです。ビームスは道後温泉のアートイベント「道後オンセンナート」に協力しています。

飛鳥乃湯泉の入浴料金

大浴場のみ 大人600円 子ども300円

大浴場+大広間 大人1250円 子ども620円

大浴場+個室休憩室 大人1650円 子ども820円

特別浴室 大人1650円 子ども820円(+1組2000円)

浴場と大広間などでの休憩は60分となっていますが、お風呂に入って休憩すれば、60分ではちょっと忙しいですね。実際は、すいていれば60分過ぎても急かされずゆっくりしていいようです。

道後温泉別館・飛鳥乃湯泉のまとめ

道後温泉別館・飛鳥乃湯泉についてご紹介しました。随所に愛媛の伝統工芸品が使われていて、新しさと伝統がうまく調和する、とてもセンスがよい温泉施設でした。道後温泉本館とは、また違う魅力があるので、ぜひ愛媛の道後を訪ねて、飛鳥乃湯泉に入ってみてください。

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