お食い初めの献立に込められた意味とは?
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さて、ここまで歯固めの風習について説明をしてきましたがここではお食い初めの献立を紹介していきたいと思います。
お食い初めの献立は、歯固め石のほかに赤飯・鯛・お吸い物・煮物・香の物などがあります。これらのお食い初めの献立には生きる上で欠かせない食材、海の幸・山の幸・塩・飲み物が取り揃えられており、献立の1つ1つにもそれぞれ意味があります。
【鯛】
目出度い(めでたい)と語感が同じであったり、赤い色がめでたいとして古くから祝い事の場では欠かせない食材となっています。
【赤飯】
赤色は古くから魔除けの力や厄払いの力があるとされており、病気や災難に遭うことなく、健やかに育ってほしいとの願いが込められています。
【お吸い物】
お吸い物では、「吸う」力が強くなるようにという願いが込められています。また、具では蛤が対になるもの以外とは組み合わせられないことから良き伴侶を願う縁起物として使われています。
【煮物】
具として使われているレンコンやサトイモにもそれぞれ意味があり、レンコンは穴が開いていることから先を見据えることができるように、サトイモは子宝に恵まれるようにと願いが込められています。
【香の物】
紅白のなますは祝いの場でよく食べられ、タコの酢の物は手が八方へ伸びることから、八方へ運勢が広がるといわれており、縁起の良い食べ物とされています。
また、赤ちゃんの歯がタコの吸盤のように順序よく並び、しっかり固まることの願いが込められています。
このようにお食い初めの献立にはそれぞれ意味があるのです。
お食い初めと歯固め石で健康長寿を願おう
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いかがでしたでしょうか?お食い初めの風習は地域によって歯固めに使われているものが歯固め石ではなかったり、お食い初めの献立も違っていたりします。
しかしお食い初めが一生食べ物に困らないように行われる風習であり、また献立に込められている健康長寿など子を想う風習であることに変わりはありません。
日本ならではこのお食い初めという風習を、子供の成長の記念として行ってみてはいかがでしょうか。