赤ちゃんの歯が生え始めるのに合わせて行われる「お食い初め」と呼ばれる儀式があります。
赤ちゃんの歯が健康に生えることを願っての儀式ですが、この儀式に必要不可欠になるのが「石」です。
今回は、どんな石がいいのか、どこで手に入れるのか、お食い初めの石について解説します。
お食い初めの石に込められた願いとは?
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「お食い初めの石」とは、歯固めの風習で使われている石、歯固め石のことです。歯固め石は生後3ヶ月が経過すると歯が生え始めるのに合わせて、石のように固く丈夫な歯が生えるよう準備するものです。
また歯が丈夫であることが、長生きをする上で欠かせないものだとみなされていたため、健康長寿を祈るという意味合いでも使われてきました。
そんな歯固めの風習ですが、具体的にいつ頃から始まった風習であるかは分かっていません。
また全国各地で歯固めの風習を見ることができますが、各地域によって歯固めに使うものが異なっていて、どの地域でも歯固めに石が使われていたわけではなかったようです。
お食い初めの石はどこで手に入る?
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お食い初めで行われる歯固めの儀式に必要不可欠な歯固め石ですが、そんな歯固め石を入手する方法は4つあります。
1つ目は、日枝神社や子安神社など祝箸と一緒に授与される神社でお宮参りをする方法です。
これらの神社のようにお宮参りのご祈祷を行った際に歯固め石を授与される神社があります。気になった人は調べてみるといいでしょう。もしくは、神社の境内にある小石を拝借し、お食い初めの儀式を終えた後に元の場所に戻すのも良いです。
2つ目は、家の近くにある氏神を祀っている神社の境内にある石を1つ2つ見繕ってお借りする方法です。
そして神社の境内の石をお借りする場合は、境内の隅など往来の少ない場所からにしましょう。
かならず神社の方に許可を取ってから持ち帰るようにしてください。そして、お食い初めが終わったら元の場所に戻すようにしましょう。
3つ目は外出先や家の近くの河原で拾う方法です。
河原で歯固め石を見繕う場合は小さく凹凸のないものを選ぶといいでしょう。
4つ目は、Amazonや楽天などの通販サイトで購入する方法です。
通販サイトで購入する方法は神社や河原に赴く必要がなく手間暇がかからないので、非常に手軽に歯固め石を入手できます。
ただし、神社や河原などで石を拾ってお食い初めを行う場合は、人の通行が少ない場所から石を取り、熱湯消毒をして乾かしてから使用してください。お食い初めが終わった後は、石を洗って感謝の気持ちを込めて元の場所に戻しましょう。