現代に残る宿場の風景・東海道五十三次の魅力

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

東海道五十三次の風情を感じよう・関宿編


出典:写真AC

東海道五十三次の宿場町の名残は、今でも東海道各地で感じることができます。中でも三重県亀山市にある関宿は、宿場町の趣が多く残っています。関宿は東海道の中で、47番目の宿場町となっています。

また江戸時代後期からの建物が200棟もあり、情緒のある街並みは国の重要伝統的建造物群保存地区に指定され、日本の道百選にも選定されたりしています。関宿に向かう際は関西本線のJR関駅から徒歩5分、車でも名阪国道関ICからも約5分と、アクセスにも優れています。

東海道五十三次・関宿の見どころ

関宿には、情緒のある街並みの他にも様々な見どころがあります。まずは関宿の昔の歴史を見ることができる関宿旅籠玉屋歴史資料館です。

玉屋は江戸時代に関宿の中で有名な旅館でした。この玉屋の旅館を修復し、様々な資料や歌川広重の東海道五十三次が展示されています。当時の宿で使われていた道具や部屋が残っており、歩いて回るだけで江戸時代に戻った気持ちになれます。

次の見どころは関地蔵院です。関地蔵院は奈良時代に東大寺で有名な行基が、地蔵菩薩を安置したことでできたといわれています。この関地蔵院の地蔵菩薩は、日本最古の地蔵菩薩といわれていて全国からお参りに来る有名なお地蔵様です。

最後に、関宿の老舗菓子屋の深川屋です。創業370年を誇る深川屋の関の戸は、参勤交代で行き来する大名たちにとても人気を誇り、やがて朝廷の耳にまで入るほど有名なものになりました。銘菓の関の戸はもちろん、深川屋も趣のある造りをしています。ぜひお土産を買いに訪れてみてください。

東海道五十三次の名残を感じるもの


出典:写真AC

東海道の名残は、五十三次以外にもいたるところで感じることができます。東海道の道中には、今でも一里塚が残っている箇所があります。

一里塚は、東海道のスタート日本橋から一里ごとに旅の目印になる目印のことを指します。今では、跡地として看板や標識だけのところもありますが、中には、当時のまま現存しているところもあります。

愛知県の笠寺一里塚や神奈川県の茅ヶ崎の一里塚は現存のまま見ることができます。また東海道中には、綺麗な松の並木道があります。一里塚や松並木を見ながら東海道を歩いてみることも、東海道の名残を感じるうえでおすすめです。

今も残る東海道五十三次の風景を旅する魅力

東海道五十三次は、歌川広重などの芸術家たちも心打たれた美しい道中が続いています。東海道五十三次の絵に映る景色を実際に見ることで、昔の風景をイメージしながら思いを馳せることができます。

宿場や東海道中に今も残る風景を旅することができることが、東海道五十三次の魅力といえます。

東海道五十三次にも登場する「走井餅」の歴史と魅力

江戸情緒あふれる旅のオアシス『宿場町』の楽しみ方

  • このエントリーをはてなブックマークに追加