旅行の計画を立てる際、「陶芸教室」プランを組み込んでみるのはどうでしょう。
屋内で体験できる陶芸教室は、天候に左右されず予定を消化でき、各地に息づく日本の伝統文化を感じることができます。今回は、旅行先で体験できる陶芸教室を紹介します。
陶芸教室がある旅行先①
金沢の街の魅力
加賀百万石の町として古くから栄えてきた金沢には、戦災や震災に遭うことなく保存された豊富な歴史に基づく観光スポットがあります。武家屋敷や風情あるお茶やさんが建ち並ぶひがし茶屋街、日本三大庭園にも数えられる兼六園があるのも金沢です。
食文化も奥深く、最近では和生菓子の消費金額が国内トップの都市であることが話題にもなりました。
また、金沢は伝統芸能の街でもあります。独自の能楽として完成した加賀宝生や日本舞踊、唄の入らない独特な演奏形態をもつ素囃子等の伝統文化などがありますが、お土産としても有名なものはなんと言っても九谷焼ではないでしょうか。
金沢の陶芸教室・野村右園堂
出典:写真AC
九谷焼とは、石川県久谷地方で作られている磁器の一つで、赤・黄色・緑・紺青・紫の五色の絵の具を熱く盛り上げる「五彩」とよばれる彩法、「呉須」という黒色の線が特徴です。現在は「ジャパンクタニ」と呼ばれ世界的に知られています。 この「九谷焼」を体験できる陶芸教室があるんです。
「野村右園堂」という陶芸教室では、九谷焼の体験ができます。お皿やマグカップに「九谷五彩」の絵の具で色づけします。所要時間は30分から1時間程度(乾燥後、10日前後で発送)、体験費用は1000円〜です。九谷焼作家の丁寧な指導を受けられるのも魅力です。
【アクセス】JR金沢駅から北陸鉄道バス兼六園下経由路線で15分、兼六園下下車徒歩5分
【住所】石川県金沢市兼六町2番3号
【電話】076-231-5234
【営業時間】9-18時
【定休日】木曜日
陶芸教室がある旅行先②
京都
「京都では前(さき)の大戦というと、第二次世界大戦ではなく応仁の乱を指す」という言葉をご存じでしょうか。これは、京都の人のスケールの大きさを表したジョークですが、1000年もの間を首都として機能し続けた歴史をもつ京都がいかに歴史に富んでおり、京都に住む人も古くからの伝統や歴史を大事にしているかが表れています。
世界遺産にも登録されている数々の神社仏閣を始め、綺麗な街並み、山に囲まれた美しい自然、舞妓さんなどの豊かな芸能文化、等々数々の見所がある街・京都。清水焼は、そんな中で最も身近に京都を感じられるものの一つです。
京都の陶芸教室・豊仙窯
出典:写真AC
清水焼は、京都を代表する伝統工芸の一つです。清水焼は京都市山科区、東山区の清水焼団地・宇治市近辺で生産される物を「清水焼」と呼んでいます。 そんな清水焼を体験できる陶芸教室が「豊仙窯」です。
電動ろくろと手ひねりの2種類の陶芸体験に挑戦できます。いずれも1時間、電動ろくろが4,000円、手ひねり体験が2,500円です。どちらも作務衣を貸してもらえるので、お出掛け服で来ても汚れません。
この陶芸教室の特徴は、オンライン予約ができる点です。週末連休は混むことが予想されるので、早めに予約を入れたいですね。 三十三間堂や京都国立博物館にも近いので、観光のついでに立ち寄れるのも魅力です。
【アクセス】 京阪七条駅から東へ徒歩3分
【住所】京都市東山区大黒町通七条塗師屋町579-1
【電話】075-531-8362
【営業時間】9-21時
【定休日】毎月第3日曜日