クラフトやハンドメイド好きの中でもひそかに人気が高まっているのが「切り絵」です。
一見地味な趣味に思えるかもしれませんが、最近はとても切り抜いた紙とは思えないほど精巧で美しい作品も次々登場し、話題を集めています。
今回は、誰でも気軽に始められる「切り絵」についてご紹介していきます。
切り絵とは?
出典:写真AC
切り絵は子どもから大人まで楽しむことができる趣味の一つです。紙を下絵に沿って不要な部分をどんどん切り抜いていき、絵として見られるような形に、仕上げていくことになります。
切り絵に必要な材料も比較的安く集められることから気軽に始められる趣味として人気が高まっています。
切り絵は、紙の色を変えるとコントラストが美しくなり、愛好家も多い表現方法の一つになっています。また、切り絵の図案によって初心者から上級者まで長く楽しめるため人気となっています。
歴史深い中国の切り絵『剪紙』
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中国の民族芸術である剪紙は、花や動物、人々の日常風景や生活習慣、物語などを図案にして形づくられています。この剪紙は2009年に世界無形文化遺産に登録されました。
剪紙が我々が親しんでいる切り絵と異なる点は、図案に意味や願いが込められていることです。私たちは切り絵を美しさを求めて楽しんでいますが、剪紙はその図案によって幸せを願ったり、安産祈願や豊作を祈願したりしていました。
中国では赤色が最も縁起の良いものとされているため、剪紙には赤色の紙が使われます。剪紙には「陰刻」と「陽刻」の2種類の技法があります。
模様や文字の部分を切り取って表現する技法が「陰刻」で、模様や文字の部分を残すことで表現する技法が「陽刻」といいます。
「切り絵」は作った後、額縁に入れて飾ったり鑑賞したりしますが、「剪紙」は窓や壁、玄関や扉などに張って飾ります。
切り絵に必要な道具と材料を紹介
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切り絵に必要な道具としてはまずはデザインナイフです。このナイフでなければならないということはありませんが、細かい部分まで切れやすいのでこちらをおすすめします。デザインナイフの角度は30度のものと40度のものがあるのでお好みで選んでください。
それなりに切れ味がよく、手に馴染むものが用意できれば良いので、デザインナイフが用意できない場合はカッターでもかまいません。
材料ですが、下になる画用紙と元絵を用意することになります。それとテーブルを傷つけないために下敷きも用意してください。
大抵はゴム製のようなものであり、デザインナイフを紙に入れていくことになりますから、そこそこ厚みのあるものにしましょう。一般的に深い緑色の下敷きが多いですが、黒い紙を使う場合は、白い下敷きを使うと見やすくて作業がはかどります。
また、スプレーのりも用意しておきましょう。最後の仕上げで、切り絵を台紙に貼ることになりますから、それに糊を使うことになります。
切り絵用の色紙と下絵用の白い紙も用意しましょう。
切り絵用の紙は画用紙などの厚めの紙から和紙など種類は様々ありますが、背景色とのコントラストを楽しむために背景色が白色などの淡い色の場合は濃い色紙を、逆に背景色が濃い色の場合は淡い色の紙を選ぶようにしましょう。