日本人の大好きな伝統食と言えばお餅です。米になじみの深い私たちにとって、焼餅にもお雑煮にも和スイーツにも化ける変幻自在のお餅は、まさにソウルフード。餅つきをご家庭でやる方法からおいしいお餅の食べ方、餅つき出張サービスまで、お餅に関するあれこれを紹介します。
餅つきの由来
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餅つきといえば、お正月や縁起が良いなどのイメージがあります。日本人に馴染み深い餅つきはもともと、神様にお供えするものでした。白くて丸い見た目や、お米からつくられていることが、神聖なものという考えと結び付けられました。
食べると力が出るといわれているお餅は、お供え物としてめでたい日に食べられるようになりました。新しい年の始まりでもあり、神様を迎える日でもある元旦にお餅を食べる習慣ができ、日本の食文化の一つとして広まっていったのです。
餅つきに必要な道具
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餅つきに必要なのはまず、臼と杵です。 餅つきの道具としてまっさきに思い浮かぶものですよね。 そしてもち米を蒸すために使う蒸し器、蒸し布も必要です。あとは杵でお餅をつくときに先端を濡らすので、水を入れておくバケツやボウルなども必要です。
必須アイテムはこれくらいですが、他にも臼の水分を拭く布巾、できたお餅を置くバットやまな板、木べらや、手をつける水を入れるボウルもあると便利です。餅つきの規模にもよりますが、臼と杵、そして蒸し器と蒸し布さえあれば、あとは自宅で代用できるものばかりです。
餅つきの必要な材料
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餅つきに必要な材料はシンプルです。 何をおいてもまず餅米です。目安は大人1人につき1合で、多く作りたい場合はその分用意します。
そして2つ目は、片栗粉です。 片栗粉がないと、できたお餅がバットやお皿にくっついてしまうので、適量を用意するようにしてください。大量には使わないので、家庭で餅つきをする程度なら1袋もあれば十分です。
餅つきの手順
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餅つきの手順ですが、始める前日から下準備が必要です。餅米は前日に研ぎ、水につけておきます。つけておく時間は6~12時間で、水温が低い季節の場合10時間ほどはつけておくようにします。水からあげ、1時間ほど水分を飛ばすように乾かしてください。
次にもち米を蒸します。 蒸し器に濡らして絞った蒸し布を引き、その中にもち米をいれます。 そして蒸し器を火にかけて40分~1時間ほど蒸していきます。 蒸す時間がよくわからない場合はある程度時間をかけて炊き少量を食べてみて、もち米が蒸せたかどうか確認するようにしてください。
蒸した米を臼の中に入れて、杵でついていきます。 最初は硬いので潰すように杵で押し、途中から杵を振りかぶって餅をつきます。均等につぶれるように、時折手で返すのも大切です。杵と手が交互になるようにリズムよくやりましょう。杵で手を叩かないようご注意を!
出来上がったら、片栗粉をひいたお皿やバットに入れて、1つずつ形を整えていきます。 時間が経つと固まってしまうので、なるべく手早く形を作っていくようにしてください。