【そうだ、農業しよう】農業の気になる収入事情を徹底解説

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農業での気候と収入の関係


出典:写真AC

農業を含む第一次産業は自然が相手の仕事となります。 旱魃や多雨、猛暑や厳寒、台風などの影響を非常に強く受けます。

現代農業に欠かすことのできないビニールハウスは、高額な農産物を作り出すことができる反面、風に吹かれて壊れたり、雪の重さで潰れてしまうこともあります。 こうなってしまうとビニールハウス内の農作物に被害がでてしまい、収入が半減する可能性もあるでしょう。

また、ビニールハウスの修繕に100万円単位の出費が発生することもあります。 これはビニールハウスだけに限ったことではなく、農業全般に当てはまることなのです。 場合によっては政府の救済措置の適応を受けたり、JA組合員であれば農業共済からの支援を受けられることもありますが、やはり農業は「自然との闘い」でもあることは間違いありません。

農業経営体制の違いと農業収入の関係

現在、農業経営は家族で農作業を行う従来型の個人農家と、雇用した労働力や複数の個人農家が協力し農作業を行う農業法人の2つに大別される形で行われています。 少数精鋭で運営する個人農家と、人数のメリットを生かし広い耕作面積で運営する農業法人では、一般的には農業法人の方が売り上げが高い傾向にあるようです。

従来型の個人農業は給与制を採用していない場合もありますが、家族内であっても給与制を取り入れる個人農家が年々増加しています。 企業型経営を行う農業法人は従事する職種が農業であること以外、一般的な零細・中小企業で働くのと変わらない雇用体系を取っています。

平均月収は約22万円(年収264万円)で、ボーナスは残念ながら設定していない農業法人が多い傾向にあります。 既述したレタス農家では収穫に追われる約半年の農繁期には臨時の収穫作業員を雇用し対応しています。 熟練作業員の仲には3ヵ月半で120万円程度稼ぎ出す人も存在します。

農業耕地面積と収入の関係


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一般的に米農家の場合、作付面積1アール(100平方メートル、10メートル四方)あたりの農業所得が平均18,000円と言われています。 既述の米農家の年収約490万円は、農家一戸あたりの平均経営耕作面積である274アールにこの数値を掛け合わせて算出されています。

さらに、人気の高いブランド米を生産農家の顔がわかる生産者直送で販売するなどしてブランド化に成功すれば、単価を上げることが可能です。 しかし単純に収入を増やすためには、作付面積を広げるのが最も簡単です。

上川村のレタス農家でも大規模に栽培を行っている農家はそのぶん年収が高く、設備投資も積極的に行っています。 また果物農家でも栽培している果物の中で高単価な果物への転作を行い、より広い面積で高単価な果物を栽培する努力を行っています。

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