日本の物作り(ものづくり)6選|歴史・特徴・伝統工芸品をチェック

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日本の伝統的な物作りその4【鉄器】


出典:写真AC

鉄器は弥生時代に、青銅器とほぼ同時に流入しています。鉄器の原料である砂鉄や鉄鉱石は、青銅器の原料の銅鉱石、スズ鉱石に比べると簡単に入手することができました。そのため鉄器製造が普及すると世界の各地でその土地のそれぞれの原料によって作られるようになりました。

現在で有名な鉄器を上げるとすると南部鉄器です。岩手県の盛岡市と水沢市を中心として盛んに作られています。昭和50年に国の伝統工芸品に指定されました。鉄器には様々な種類がありますが、その中でも南部鉄器は手作りのものが多く、その高い技術が評価されています。

急須や鍋、鉄板などのキッチンウェアから、夏場に活躍する風鈴など幅広い商品が作られています。特に風鈴はガラス製のものが出す衝突音とは違い、風に溶け消えるような、芯から響く美しい音色が涼をもたらします。夏場にぴったり、日本の物作りを身近に感じることができますよ。

日本の伝統的な物作りその5【和紙】


出典:写真AC

富山県で生産される越中和紙は、国の伝統工芸品に指定されているブランド和紙です。売薬とともに物作りとして発展してきました。売薬とは、医者の処方なく一般に販売されている薬のことを指します。光沢のあるオリジナル紙の鳥の子紙、合羽紙、傘紙、薬袋紙など厚手の紙の総称である山田紙など、ほとんどが売薬関係です。

強度が高いため、障子や書道に用いられます。歴史は古く、奈良時代に書かれた正倉院文書にも記載されています。また平安時代の律令の細則である延喜式にも租税として越中和紙を納めていたという記載があります。薬用として使われるようになったのは江戸時代からです。

日本の和紙はもともと、書き物として伝わりました。国家から貴族、武士、町人という順番で、1000年以上の月日をかけて伝わっていきました。分厚く丈夫な和紙は贈り物としても喜ばれ、貴重品でした。明治時代になると西洋の紙が伝わってきました。和紙は手漉きだったので、機械で大量生産される洋紙の需要が高まりました。

その後戦争が起こり、終わる頃には後継者不足という問題が待ち構えていました。現在でも、手漉きで和紙を作る職人は多くありません。それでも物作りの伝統を伝えていこうと、職人たちは日々奮闘しています。

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