滝行に必要なもの
滝行に必要なものは、先ほどの「入瀧料」や「入瀧指導料」のほかにもいくつかあります。
まず、水に濡れた際に体を拭くための大きめタオル。こちらは一枚では足りない場合もあるので、予備として数枚持っておくと安心です。
また、山道を歩くための運動靴も必須です。滝行を行う際は裸足ですが、滝までの道のりは険しい山道や森道を歩く場合も多く、しっかりとした素材の履きなれた運動靴でないと危険なのです。特に女性は、ヒールやサンダルを履いていかないように注意しましょう。
そして、女性は滝行の際に白装束のなかに着るための水着も忘れないように持参しましょう。この白装束は貸してくれる場合が多いのですが、白装束は水に濡れると透けてしまう可能性があるので、予防のためにインナーとして水着を着ておくと安心ですよ。白に近い色だと透けても目立たないので、ホワイトやベージュカラーの水着だと、より安心できるはず。
このほかにも、あたたかい飲み物やスープを入れた保温性の高い水筒を持っておくと、滝行のあと体が冷えているときに温められるでしょう。どうしても寒くてたまらないときのために、カイロを持っていくのもおすすめです。
滝行の流れ
滝行には決まった形式があり、その形式通りに進めていきます。どこの滝で行う場合も基本的には同じなので、事前にチェックしておいて現地で慌てないようにしましょう。
①用意された白装束などの修行着に着替える
②滝に一礼する
③お経や祝詞など決められた言葉を唱える
④滝に近づき、体に少しずつ水をかける
⑤滝つぼに入り、滝に打たれる
⑥静かに目を閉じ、精神統一を行う
⑦一礼をして、ゆっくり滝から出る
⑧体を拭き、飲み物を飲むなどしてあたためる
以上が滝行の一連の流れです。滝に一礼をして入水・出水することには、修行への敬意を払う意味があるので、忘れないように気持ちを込めてしましょう。初めてで流れや決まりが分からない方は、事前に指導者に質問しておくといいですよ。
滝行に適した時期
滝行は、寒い時期や真冬に行えますが、滝行初心者の方や女性はあたたかい季節に挑戦することをおすすめします。
寒い時期は、気温のみでなく水温も非常に低くなっています。そのため、体にかかる負担も大きくなり、危険性が増してしまうのです。
東京から日帰りで行ける滝行
出典:写真AC
「滝行に興味があるけれど、東京に住んでいるから行けない」「滝行体験してみたいけど、近くに山や森がない」と思っている方も多いのではないでしょうか。
実は、東京から日帰りで行ける滝もたくさんあるんです。これまで興味はあっても諦めていた方は、ぜひチェックしてみてくださいね。