大工になるには|資格・種類・年収・メリット・デメリットをチェック

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大工の種類

上記にも述べたとおり、大工には宮大工のほかにも様々な種類の大工が存在します。こちらでは、その大工の種類をご紹介します。

大工の種類 特徴・仕事内容
建て方大工 土台を作り、その上に柱を建て骨組みを作っていく。屋根をふさぐまでが建て方大工の作業で、上棟後は造作大工へと移る。
造作大工 室内装飾となる仕上げや下地を材料からくみ上げて造る。一般的な大工を指す。
型枠大工 主要構造部分を鉄筋コンクリートで造られる建築物を扱う。型枠を組み立て、そこにコンクリートを流し込む枠を造る
宮大工 神社や仏閣など伝統的な木造建築を扱う。くぎを使わない「木組み工法」を用いているため宮大工の手によって一つ一つ木材を削る。
船大工 船を造る大工。建物大工とは違い、修理などのメンテナンスから設計・建造も行う。
数寄屋大工 茶室を造る大工。今では、洋室が増えたため減ってしまったが様々な細工や技術を用いて建築を手掛ける。

気になる大工の年収は?

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大工の年収は、全体の平均は400万円程度になります。しかし、技術や歴によって大きく異なり、一人前といわれる大工になるまでは、日当8千円ほどの給料で働くこともあります。

また勤務体系ですが、大工も会社に勤務して働くのが一般的なので、現場にもよりますが、一般的に朝8時くらいから夕方の6時くらいまで勤務する事になります。天候にも左右されるため、荒天の場合は勤務がなくなることもあります。

よって福利厚生も会社に所属している場合は、一般的なサラリーマンと同じ扱いになります。

ただ自分で開業して大工の仕事を始める場合は違います。この場合は、自営業になるので条件が色々変わってきます。しかし、その場合は自分が経営者になるので仕事が入ってくれば年収も大幅にアップするのも期待できます。

大工になるメリット、デメリットとは?

大工になるメリットは、技術さえつければ、自分の腕でずっと仕事ができるというのがあります。

また、大工になれば最初は会社に所属していても、将来独立の道があるのも大きな魅力です。もし独立をすれば、普通に勤務していた時よりもずっと稼げる可能性があります。

また、大工のデメリットと考えられるものは、どの仕事でもそうですが、なったばかりの頃がかなり大変だということです。最初は見習いなので給料は安く、きつい肉体労働がほとんど。さらに自分の仕事だけではなく、親方などの技術も盗まないといけないので本当に大変です。

忍耐力のある人は大工に向いている

大工に向いている人は、辛い肉体労働も我慢できる忍耐力がある人です。大工の仕事は肉体労働なので、かなり体力が必要になります。したがって肉体労働が苦手という人には、大工の仕事は向いていないです。

もちろん大工としてのセンスも必要ですが、いくら大工のセンスがあったとしても、炎天下の中での肉体労働など、働く環境は過酷なものが多く、忍耐力や体力がないと大工の仕事は務まりません。

大工という仕事の将来性

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大工の将来性として、大工という仕事がなくなることはなくこれからも必要となってくる職業といえます。

なぜなら人間が生きている限り、建物の建設や修理は絶対になくならないからです。

3Dプリンターなどのテクノロジーの発達で、大工が必要なくなるという声も聞かれますが、もし部品を3Dプリンター出力したとしても、組み立てる人や細かい部分の作業は、大工ではないとできません。

技術革新により、必要な人手は少なくなる可能性はありますが、大工の仕事自体がなくなることは考えにくいです。

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