城崎温泉外湯めぐり7選│城崎グルメとおすすめルートも紹介

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城崎温泉とは?

城崎温泉とは、兵庫県豊岡市にある温泉街です。周辺には観光地も豊富で、城崎マリンワールドやロープウェイ、玄武洞など温泉以外にも楽しみがあります。

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しかし、城崎温泉最大の名物といえば「外湯めぐり」。これは城崎町に密集している7つの温泉を回っていくというもので、スタンプラリーも行われています。城崎の宿に宿泊すれば「ゆめぱ」と呼ばれる外湯のフリーパスを貰えることが多いです。宿泊中であれば温泉に入り放題という夢のようなシステムです。

「ゆめぱ」は、日帰りの方も購入できる入浴券なので、外湯めぐりをする際にはぜひ購入しましょう。

また、城崎温泉では浴衣が正装とされており、各旅館では館内用の浴衣と温泉街歩き用の浴衣の両方を用意しています。「ゆかたご意見番」という看板を掲げているお店では浴衣の着くずれを直してくれたり、「下足番」の方々は浴衣の模様でどこの旅館の滞在客かわかると、その旅館の下駄を貸し出してくれたりします。

城崎温泉の七つの外湯では、その日最初の入浴客に「一番札」を配布しています。男女別で毎日配布しており、城崎温泉のお土産として人気だそうです。七つの外湯のうち、「まんだら湯」と「柳湯」は午後3時開湯なので、狙いやすいかもしれませんね。

城崎温泉の歴史

城崎温泉は平安時代から知られる、およそ1300年も続く歴史ある温泉街です。飛鳥時代から伝わる鴻の鳥伝説では、コウノトリが傷を癒していたことにより温泉が発見されたとされています。また、奈良時代に道智上人という僧がこの地の難病の人々を救うために千日祈願を行い、それにより温泉が湧き出したことが城崎温泉の始まりだとされています。これは七湯の一つでもある「まんだら湯」の由来にもなっています。

江戸時代の温泉番付(日本各地の温泉を大相撲の番付に見立てて格付けしたもの)では西の関脇と格付けされており、同じく兵庫の代表的な温泉でもある有馬温泉(温泉番付では大関)に次ぐ評価を得ていました。このころの城崎温泉は付近から藩士や藩主が多く訪れ、遊技場や食べ物屋も賑わいを見せていたそうです。

その後、明治・昭和になると城崎温泉は文豪に愛されるようになり、志賀直哉や与謝野晶子など多数の文人墨客が訪れました。

大正期の北但馬地震による火事で城崎の町は全焼してしまいますが、「湯さえ湧いていれば」ということでその翌月からは多くの客が訪れるようになります。

震災前までは城崎の温泉旅館に内湯はありませんでしたが、地震の後、ある旅館が内湯を設置したことに端を発する改革により、多くの旅館が館内に内湯を設置し始めました。

しかしこの改革の規制により内湯の広さが制限され、広いお風呂に入りたいという温泉客には外湯を使ってもらうということになりました。この制限により大きな旅館であっても内湯の規模はそれほど大きくないため、浴衣を着て城崎各所の外湯をめぐる「外湯めぐり」が定番となりました。

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