京都を代表する郷土料理「ちりめん山椒」は、ちりめんじゃこと実山椒を醤油、みりん、酒などで味付けしたおばんざいです。おみやげやお取り寄せで買うものというイメージが強いですが、実は家庭でも簡単に作れちゃうんです。
ちりめん山椒の作り方・味つけは、お店や家庭によってさまざま。今回は、誰でも失敗なく作れる簡単レシピをご紹介します。
京都・ちりめん山椒のレシピ
料理の主役、ちりめんじゃこ
もともと京都では、生魚を食べる機会が少なく、魚介を佃煮にして保存するという習慣があったのだそうです。安価に手に入るちりめんじゃこを使い、京都の花街・上七軒の料理人が作ったのが始まりとされています。食感を楽しむなら、大ぶりのものをチョイスして。今回は名産地のひとつ、鹿児島でとれた新鮮なちりめんじゃこを用意しました。
ちりめんに混ぜるピリッと爽やかな 実山椒
三方を山に囲まれ、盆地が広がる京都でよくとれるのが山椒の実。お店はもちろん家庭でも、なじみ深い食材として親しまれています。初夏に旬を迎える山椒ですが、生の実を使う場合は下ごしらえが必要。下処理済みのものや瓶詰めされたものを使うと便利です。
京都の郷土料理「ちりめん山椒」のレシピ
〔材料(作りやすい分量)〕
ちりめんじゃこ 80g
実山椒 大さじ2
うすくち醤油 大さじ1
みりん 大さじ2
酒 100ml
炒りごま 大さじ1/2
〔作り方〕
1.熱したフライパンにちりめんじゃこを入れて、空炒りする。水分がなくなったらお皿にうつしておく。
2.小鍋にうすくち醤油、みりん、酒を入れて沸騰させる。焦げないように気をつけながら、アルコールをとばす。
3.2にちりめんじゃこを加えて混ぜながら、汁気がほとんどなくなるまで炒る。火を止める前に実山椒を加えて、混ぜながら軽く炒る。
4.ざるなどに広げて乾かしたら炒りごまをふりかけて、保存容器にうつす。
京都・ちりめん山椒はごはんのおともにも、おつまみにも
きれいな色に仕上げるためうすくち醤油を使いましたが、こいくち醤油でもOKです。火を止める前に味を見て、足りなければ追加してください。醤油のかわりに塩を使ったり、大葉や梅などの食材を加えてアレンジを楽しむのもおすすめです。
ごはんのおともにはもちろん、お酒のつまみにも、お豆腐やサラダにのせて薬味がわりにもなる一品です。たっぷり作って、いろいろな食べ方を試してみてくださいね。