レンコンの産地と聞いて、思いつく場所はどこでしょうか。九州の佐賀県や、四国の徳島県、熊本県もカラシレンコンで有名な土地ですよね。
全国、数ある産地や消費地がありますが、実は日本産のレンコンの約半分は茨城県で生産されているのです!(H.27年度の農水省調べ)
色が変わってしまったり、煮てもなかなか柔らかくならなかったり、炒めると歯ごたえがなくなってしまったり…少し料理するのにコツが要るレンコンですが、すりおろして揚げることでふわっとした揚げ物に大変身します!今回は、一大生産地茨城県で食べられている「レンコンのおろし揚げ」のレシピを紹介します。
茨城名物「レンコンのおろし揚げ」とは
レンコン料理は独特のサクっとした歯ごたえを活かしたものや、煮込んだときのもっちりした食感を楽しむものが大半です。しかし、レンコンをすりおろしてから油で揚げることでふわふわしたがんもどきのような料理にもなるのです。
茨城名物「レンコンのおろしあげ」の簡単レシピをご紹介!
〔材料(カレースプーン大の球14個分)〕
レンコン 200g
エダマメ(剥き) 40g
ニンジン 40g
干しシイタケ 1~2枚
干しエビ 小さじ2
卵 1個
小麦粉 大さじ2.5
塩 小さじ1/3
レモン・大根おろし お好みで
今回はレンコンに混ぜ合わせる具を和風にしましたが、チーズやとうもろこし・ベーコンを入れて揚げると洋風のおろし揚げを作ることができます。栄養価を考えるなら、ヒジキやしらす干しがぴったり。青のりを入れると磯の風味も良く、おつまみにも変身します。
中の具材を工夫すると、小さいお子様からお年寄りまで家族みんなが美味しく食べられる料理です。
茨城名物「レンコンのおろし揚げ」作りのポイント
〔作り方〕
1.レンコンの皮をピーラーで剥き、水2カップに酢を小さじ1入れた酢水に漬けておく。干しシイタケは水やぬるま湯に浸して戻しておく。
2.レンコンをすりおろしボウルに入れる。
3.ニンジンとシイタケをみじん切りにして2に入れる。枝豆、干しエビと合わせる。
4.とき卵と小麦粉、シイタケの戻し汁大さじ1、塩も3のボウルに入れ混ぜ合わせる。
5.混ぜ合わせたタネをスプーンですくって170度の油に入れ、こんがり揚げる。
6.皿に盛り、レモンや大根おろしを添えて完成。
干しシイタケの戻し汁も全て一緒に生地に入れたくなりますが、生地がゆるくなりすぎることを防止するために入れても大さじ1まで。生地がゆるいと揚げている最中に油の中でばらばらになってしまいます。
それでも戻し汁が余った場合はお味噌汁や煮物などほかの料理に使用しましょう。
レンコンにはアレルギー緩和の働きがある!
レンコンは切った後から空気に触れる表面が変色していく性質があります。皮を剥いた後、少しでも酢水に漬けておくと変色を防ぐことができますよ。
レンコンにはアレルギーを抑える働きがある栄養素がたくさん含まれているのをご存知でしょうか?変色してしまうことの原因ではありますが、動脈硬化など生活習慣病の予防に効果のある「ポリフェノール」や、疲労回復・かぜの予防・ガン予防・老化防止に効果がある「ビタミンC」、そのほか様々な栄養素が体の粘膜や免疫力を高めてくれ、アレルギーの原因物質に強い体を作ってくれるのです。旬である冬には積極的に摂りいれたい食材です。
茨城名物レンコンのおろし揚げはお弁当に最適
レンコンのおろし揚げは冷めても硬くなりにくいおかずなので、お弁当にも最適です。多めに作って冷凍保存しても野菜のおかずが足りないときの1品に役立ちます。また、シンプルな味なのでポン酢で召し上がるだけでなく酢豚風の甘酢あんかけにしたり、ナゲット風にケチャップを付けて食べたり、おでんや鍋の具材にも大活躍!
味付けのアレンジは自由自在です。この機会にレンコン産地の料理の知恵を自分の味方にしてしまいましょう。