北海道の郷土料理「鍋壊し」 その名の由来とレシピを公開 | 粋-iki-粋な日本文化を発信するメディア

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寒さが厳しい北海道では、昔から食べ物で暖をとることが多くあったといわれています。家のいろりやかまどで、大なべ料理を作ると、調理の火と料理の持った熱で、家全体が温まるというなんとも理にかなった理由ですね。
今回は北海道の冬の味覚「鍋壊し」という鍋料理を紹介します。「鍋壊し」とは、北海道で広く食べられている郷土料理です。

「鍋壊し」とは

いくら聞いても考えても、食べ物の名前に聞こえない「鍋壊し」。北海道全域で食べられる「カジカ鍋」のことを「鍋壊し」とも言うのです。名前の由来は、「箸でなべ底を突っついて壊してしまいそうなくらいおいしいから」と言われている絶品鍋です。鍋にした時の美味しさから、カジカ自体を「ナベコワシ」と呼ぶ場合もあるほどです。 魚へんに「秋」と書いて鰍(カジカ)とも書くように、秋から旬が始まるカジカ。東北から北海道にかけての冷たい海域に住む魚です。冬の季節が一番、脂が乗りおいしいので、根野菜と一緒に汁物にしたり、鍋にして食べられることが多いです。 カジカの見た目は大きくて、強面の顔に、ぼてっとした体が特徴です。顔に似つかず、身自体の味は淡泊で、ゼラチン質のプリプリした皮と濃厚な肝が人気のお魚です。

作る人によって、味付けや材料が変わるのですが、今回は「味噌ベースの肝を溶かしたバージョン」のレシピをご案内します。

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