着物好きのライターが、全国の伝統工芸品の中から粋な伝統工芸品を6つ厳選しました。着物の着こなしは粋な小物で決まる!最高クラスの伝統工芸品から普段使いできる着物にぴったりな伝統工芸品を紹介します。
別府竹細工のバッグ
別府竹細工は、大分県別府市でつくらている伝統工芸品です。室町時代から籠などが制作されていましたが、江戸時代に別府温泉が有名になると湯治客用に籠やザルなどの竹製品が売られるようになり、その後別府の竹細工は地場産業として有名になりました。
「網代編み」など気の遠くなるような手作業で行われる高度な編み方の技法で、伝統工芸品として高い評価を得ています。特に竹細工のバッグは上品で美しく、洋服にも着物にも合うと評判です。高度な技術の手作り品ですから当然高価ですが、しっかりとしたつくりは一生モノ。人気のあるバッグは、受注生産で半年待ちの品物もあります。
丹後ちりめんの風呂敷
出典:【CHISO/千總】正絹風呂敷 檜扇 SOHYA TAS(ソウヤ タス)
1555年(弘治元年)創業の京友禅着物の老舗店千總(ちそう)が、高い技術力を活かして開発した風呂敷は絹100%の丹後ちりめんを使用しています。京友禅着物の老舗が作る風呂敷は、まさに着物に合う伝統的な工芸品です。
出典:【CHISO/千總】正絹風呂敷 檜扇 SOHYA TAS(ソウヤ タス)
風呂敷は安い商品もありますが、着物を着る方は正絹の良い風呂敷を一枚持っておくと重宝します。手捺染(てなっせん)で幾枚もの型を使用し、多色多彩に染め上げた風呂敷風呂敷は色鮮やかで、発色も美しいものです。着物好きな方への贈り物にしてもいいですね。
江戸からかみの団扇(うちわ)
出典:東京松屋
からかみとは、ふすまや障子、屏風に張る装飾された和紙のこと。江戸の街で生まれた「江戸からかみ」はまさに粋な柄です。江戸から続く伝統工芸品ですが、シックでおしゃれなので現代のモダンな住宅にもよく合います。その江戸からかみを使ったうちわは、しゃれた模様で粋な夏着物や上品な浴衣(ゆかた)にピッタリです。
千鳥型のうちわは骨に90本もの竹材を使っていて、とてもしっかりしています。
涼しげな模様も美しく、暑い夏にも涼を感じることができますね。着物でくつろぐときは、大人の本格的なうちわをつかってみてはいかがでしょう。着物姿がより色っぽくなるかもしれませんよ。
【もろおか礼法着物学院】
住所:千葉県成田市田町309
アクセス:成田駅より徒歩15分 ・京成本線「京成成田駅」より徒歩16分
URL:http://morooka-kimono.com/