柔道の選手に黒帯が多い理由
このように、柔道の帯には数多くの色分けがあります。しかし、オリンピックなどの公式試合では、ほとんどの選手が黒帯を締めています。 これは、いったいなぜなのでしょうか。
もともと大会に出場できる時点で強いので、有段者の黒帯であることは不思議ではありません。しかし、それ以上とされる紅白帯や紅帯を見かけることはまずありません。
じつは、講道館の定める昇段では、現役選手が黒帯より上の段位を取るのはとても難しい条件となっています。というのも、昇段審査自体を受けるのに一定の修業年限が決められているからです。
実績を積むことでそれも短くなりますが、そもそも六段には27歳以上という年齢制限があるので、現役時代に取得することはほとんどできません。 それ以外の柔道家にとっては、そもそも挑戦すること自体がかなわない段位なのです。
このような取り決めにしているのは、紅白帯や紅帯の柔道家は後進の模範となるべき存在という考えがあるからです。つまり、現役の強さを示しているのはあくまで黒帯という認識でも間違いないのです。
柔道の帯の結び方
出典:写真AC
柔道の帯は、まずその真ん中をお腹のへそあたりに当てます。そのまま、両側を後ろに回して、ふたたびへその前へ持ってきます。 このとき、内側になっているほうの端を下から引き出します。そして、外側になっている端を帯の下から上へ通します。
この下から上へ通すポイントが重要で、そうしないと試合中に帯をつかまれて締め付けられてしまうのでしっかり確認してください。 最後に両端を固結びにして、上に向けて引っ張り上げれば完成です。
あまり強く締めつけないようにしましょう。 はじめのうちは左右の長さもうまく均等にならないと思います。少しずつ慣れて、感覚をつかんでいってください。