種無しぶどうのおすすめ品種5選|種無しぶどうができるまで

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種無しぶどう5種①

種無し巨峰


photo by Kanko*

巨峰は、1942年に大井上理農学研究所の大井上康によって作られました。石原早生とセンテニアルをかけあわせたため、本来の品種名は「石原センテニアル」といいます。 1955年には巨峰として商標登録され、現在ではたその名前で広く流通しています。

日本国内のぶどうは3分の1はが巨峰だといわれています。まさに、黒ぶどうを代表する品種といえるでしょう。 そのままではあまりおいしく育たないので、過程でかならず花の間引きをします。

栄養が行き渡った果実はとても濃い紫色をしていて、締まりのある果肉、たっぷりの甘味と果汁を楽しむことができます。 1975年からは、巨峰の種無しぶどうも作られるようになりました。 生産量は、長野県だけで国内の30%におよびます。

さらに、25%程度の山梨県、10%程度の福岡県と合わせ、上位3県でじつに6割以上もの割合を占めています。 ハウスものは5月下旬から出回り、露地ものは8月下旬から9月下旬頃に旬を迎えます。

種無しぶどう5種②

シャインマスカット


photo by Hazy Moon

シャインマスカットは、安芸津21号と白南をかけあわせて作られた緑ぶどうです。2006年に登録されたばかりの、まだ比較的新しい品種です。 その最大の特徴は、薄い皮ごと食べられることです。ほとんどが種無しぶどうなので、とても食べやすい品種となっています。

縦長の果実は大粒で、果肉も締まって、食べごたえがあります。マスカット特有の香りと20度前後という高い糖度も人気の理由です。栽培しやすくて安価、さらに保存もきくということから、近年ではその栽培面積がどんどん広がっています。 おもな生産地は長野県で、国内生産量の30%ほどです。

さらに、山形県と岡山県、山梨県がそれぞれ15%前後。この上位4県だけで、4分の3ほどを占める計算です。 ハウスものは6月下旬ごろから出回り、7月中旬にピークを迎えます。露地ものは8月中旬から9月下旬頃までが食べごろで、10月初旬あたりにも見ることができます。

種無しぶどう5種③

ピオーネ


photo by pika1935

ピオーネは、1957年に静岡県で井川秀雄が巨峰とノンホール・マスカットをかけ合わせて作りあげた黒ぶどうです。 1973年に、イタリア語の「開拓者」という名称で品種登録されました。 1粒が15〜20gほどもある、かなり大粒な果実です。甘味と酸味が程よく、上品な味わいで、締まった果肉の食べごたえも魅力です。

巨峰と並ぶ二大人気品種で、種無しぶどうになるとニューピオーレと呼ばれることもあります。 生産量は岡山県だけで国内の40%を占め、続く20%程度の山梨県と合わせて過半数を超えてしまいます。 ハウスものは4月ごろから出回り、露地ものは8月下旬から10月初旬にかけて、食べごろです。

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