アドミュージアムで歴代の広告を楽しむ|アクセスや営業時間も紹介

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東京の汐留は、新橋駅の南東に広がる、比較的新しい街です。日本テレビの本社があり、宮崎駿デザインの「日テレ大時計」があり、鉄道発祥の地である旧新橋停車場の遺産がある、非常に面白いところです。そしてこの街には、日本最大の広告代理店、電通の本社ビルもあります。

劇団四季の常設劇場「海」も入っている電通本社ビルの地下2階の商業施設「カレッタ汐留」内には、電通の企業博物館である「アドミュージアム東京」が入っています。アドミュージアムは、全国唯一の広告をテーマにしたユニークな施設で、嬉しいことに入場料が無料です。アドミュージアム東京の様子を、以下見てみましょう。

アドミュージアムのアクセス・営業時間


出典:写真AC

アドミュージアムへのアクセスですが、都営地下鉄大江戸線とゆりかもめの汐留駅からすぐです。JR新橋駅からは、地下の汐留改札から地下道をまっすぐ進みます。右手に都営地下鉄浅草線の改札を見て直進しますと、汐留に入ります。

さらに右手に日本テレビを見て5分進みますと、突き当りがカレッタ汐留です。カレッタ汐留に入ると、奥にアドミュージアムがあります。営業時間は、火曜日から土曜日の11時から18時です。日曜日と月曜日は休業日となっています。

アドミュージアムの説明

アドミュージアムの常設展示は、3つの展示コーナーでできています。まず、壁に沿って飾られた江戸から現代までの、印刷物等の広告の歴史「ニッポン広告史」。雲のようなオブジェの裏側に、様々な映像広告の流れる「4つの気持ち」。

そして、アナログテーブルとデジタルテーブルの二種類のテーブルで構成されている、「コレクション・テーブル」です。4つのきもちでは、「見ると楽しくなる」「びっくりする」「強く共感させられる」「深く考えさせられる」というテーマごとに、時代を超えて人の心を揺り動かす優秀な映像広告を放映しています。

コレクション・テーブルのアナログテーブルでは、昔の広告である、「引き札」「錦絵」「絵ビラ」、そして現代のCMコンテがそれぞれパネルになっています。そして、コレクション・テーブルのもう一種類が、アドミュージアムの目玉である、複数のデジタルテーブルです。

こちらでは、1950年から現代までの、TV-CMやポスターを、タッチ式モニターで紹介しています。大きなテーブルに、CMのサムネイルが多数掲載されており、タブレットのようにサムネイルをタップ、スワイプするとCMが流れます。

もっぱら電通が関わったCMにはなりますが、それでも2,000種類と大変な量で、次から次へと、懐かしのCMが楽しめます。CMのシリーズや俳優・商品ごとに検索できるので、やめられなくなることでしょう。

そして常設展示以外に随時、企画展も開催されています。入口付近には、ミュージアムショップがあります。懐かし広告のポストカードや缶バッヂなど、お土産にいかがでしょうか。

アドミュージアムの広告史について


出典:写真AC

アドミュージアムでは、近現代のあらゆる時代の広告が見られます。広告入り錦絵から、呉服店越後屋(今の三越)の「店前現銀掛け値なし」、戦前のビールやポートワインのポスター、そして戦時中の「パーマネントはやめませう」など、多種多様です。

そして、大量消費時代に合わせた現代の広告へと続き、TVCMの時代、さらにデジタル広告へと移り変わります。日本の広告は、江戸時代よりそこはかとないユーモアと称えたものが多く見られますが、現代の広告では、明確に笑いを追求するものも増えました。もちろん一方では、映画のような重厚なCMも数多くあります。

アドミュージアムの魅力


出典:写真AC

アドミュージアムには、江戸時代以降の近代における、貴重な広告、懐かしい広告がたくさん見られます。見学者自身にとっての懐かしの広告も、デジタルテーブルで視聴できます。

ちょっとした時間潰しでも楽しめますし、階上のライブラリーを訪れれば、本格的な広告研究まで可能です。お一人でもご家族と一緒でも楽しめるアドミュージアムに是非一度お立ち寄りください。

懐かしい広告を1000点収録したこちらの本もおすすめです。

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