その他の絶品ご当地うどん
氷見うどん
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ご当地うどんはその他にも数多くあって、こちらこそ日本三大うどんに相応しいという意見もたくさんあります。氷見うどんは、富山県氷見市のうどんで、輪島のそうめんにルーツがあります。手打ちと手延べという、両方の要素を兼ね備えている点は特筆すべきものです。きしめんは名古屋の名物です。
きしめん
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きしめんもうどんと製法は基本的に一緒であり、うどんの一種だと考えていいでしょう。ただし形状的に、うどんのようなコシの強さはありません。
名古屋はうどん王国であり、きしめん以外にご当地うどんもたくさんあるのですが、その中でも代表はきしめんということになるでしょう。
五島うどん
五島うどんは、長崎県、五島列島で食されるうどんです。手延べ製法の点は稲庭うどんに似ていますが、打ち粉を使わず、椿油を塗って伸ばすことで、生パスタのような食感が生まれます。トビウオの出汁、アゴ出汁でいただく釜揚げうどんが絶品です。
伊勢うどん
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伊勢うどんは、三重県伊勢市の極太のうどんです。直径1cm程度の極太麺を、少量のつゆでいただく個性的なうどんです。長い時間茹でる伊勢うどんは、コシがまったくなく、極めて柔らかいのも特徴です。
現在はコシの強いうどんが隆盛を極めていますが、全国的に見ると必ずしもうどんはそれだけではなく、まったくコシのない柔らかいうどんを愛してやまない地域も多いのです。
ひもかわうどん
出典:ウィキメディア・コモンズ
最後にひもかわうどんです。これは地名でなくうどんの形状を指しますが、平たく、幅が非常に広いうどんです。きしめんと似ていますが、きしめんより幅がずっと広く、麺類というイメージで捉えないほうがよい食べ物です。ひもかわうどんは各地に見られる料理ですが、有名なのは群馬県桐生市で、こちらの名産品となっています。
三大うどん以外にもたくさんある!バラエティに富むうどん
出典:写真AC
駆け足で、日本三大うどんと、三大うどん候補になるご当地うどんを見てきました。うどんと一口に言いますが、形状、コシ、食べ方など、実にバラエティに富んでいることがわかります。
うどん好きならば、是非一度、各地のうどん食べ歩きの旅に出てみませんか。そして日本三大うどんをご自分で決めてみたらいかがでしょうか。
ご家庭でも美味しいうどんが楽しめますよ。