尾瀬、南会津の山里「檜枝岐村」で出会った山人料理(やもうどりょうり)郷土料理の数々

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狩猟の伝統は着実に残っていて、仕留めた熊はその場でさばいて狩人全員に平等に肉を分け、胆嚢は乾燥して熊の胆(くまのい)に、腸は脂と血液を詰めて腸詰めにするそうです。ワイルドですね。 

ひのきやさんではまた、熊飯、ウサギ飯と鴨そばをいただきました。野うさぎはしっかりした肉質ですが固くはなく、赤身の鶏肉といったところです。飼育したウサギより野うさぎの方が臭みもなく断然おいしいと聞いたことがあります。

鴨からは素晴らしい出汁(だし)が出て、その出汁を使ったそば汁に裁ち蕎麦と肉を入れたのが檜枝岐の鴨蕎麦です。


出典:南会津町役場本庁舎

裁ち蕎麦とはそば粉100%の切り蕎麦のことで、生地を折り曲げず何枚か重ねて木を当てないで布を切るように引き切りにするので、裁ち蕎麦と呼ぶのだそうです。裁ち蕎麦はよくこねてかなり薄く延ばしてから切るので、繊細で、汁によく絡みます。鴨そばでも滋味豊かな山の恵みを味わいました。

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