【2019年度版】夏至の日はいつ?|各地の風習・夏至祭り

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2019年の夏至の日

2019年の夏至の日は6月22日土曜日です。

夏至とは


出典:写真AC

夏至というのはいつからいつまでのことを指しているのかというと、実は季節を指している言葉ではありません。1年を通して(日本では)1番日照時間(昼)が長くなる日を特定して指しています。そしてこの夏至というのはいつ来るのかという計算は、二十四節気を配置する「定期法」という方式で行われています。

この計算式を使えば数十年後の夏至がいつになるかまで計算することが出来ます。 世界中で毎年6月20日前後の時期には、地球の北半球において日の出から日没までの時間が最も長くなります。一方南半球ではこの時期は日の出から日没までの時間が短くなります。

日本の夏至の日照時間は、高緯度に位置する北海道では16時間40分ほどで、低緯度に位置する沖縄では13時間50分とされています。ちなみに地球の北緯66.6度以上北に位置する北極圏全域でいつまででも太陽が沈まない白夜となり、南緯66.6度以南の南極全域では極夜といい、日中でも薄暗い状況もしくは真っ暗な状態が続きます。

また、日本では夏至を迎えるころは梅雨の真っただ中であると同時に、夏至から数えて11日目までの半夏生の間は農作業が一番忙しい時期ということでも知られています。そのため、夏至に開かれるお祭りや風習は他の季節程多くは無いという特徴があります。

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おもしろい夏至の風習


出典:Pixabay

世界各国には日が長くなる夏至をお祝いする様々なお祭りイベントが存在します。一方、日本ではお祭りはそれほど多くは開かれておらず、夏至の日に食べると良いとされている食材を、皆で食べるという風習が地域ごとに存在しています。

中でも関西地方では、「タコ」を食べるという風習があります。 タコの吸盤は張り付いたらなかなかはがれないことから、タコの足の様に稲が土にしっかり根を張るようにとの豊作祈願として、夏至の時期に旬を迎えるタコを食べて、暑さに負けない体力をつけるためといった願掛けから、夏至にタコを食べる風習となったようです。

ちなみにタコには疲労回復効果の高いタウリンや、老化防止のビタミンE、美肌効果のコラーゲン、動脈硬化の予防・改善に効く亜鉛が豊富に含まれています。農作業後の体にはピッタリな食材なのです。

二見興玉神社の夏至祭


Photo by Haruhiko Okumura

夏至に日本で開かれているお祭りに、三重県伊勢市にある二見輿玉神社の夏至祭というものがあります。二見輿玉神社というところは、伊勢市沖合にある夫婦岩が有名で、海中に沈む輿玉神石を拝むための鳥居の役割をしています。

世界の夏至の祭りと言えば、豊作や健康・長寿を祈り賑やかに祝うものが多いのですが、二見輿玉神社の夏至祭は「禊(みそぎ)」の行事と言われています。 昔から夫婦岩付近は清渚の浜と呼ばれ、伊勢神宮の参拝を前にした人々が、汐を浴びて心身を清めた「禊浜(みそぎはま)」として尊ばれてきました。

かつては日本で最も尊い神様がいる重要な聖域伊勢神宮への参拝は、心身共に清めてからでないと御参りできなかったのです。 この禊の行事がいつからいつまで開かれているのかというと、現在、毎年夏至の前日・当日の2日間に渡って禊の行事が行われています。

では、2019年の二見輿玉神社の夏至祭は6月22日の午前3時30分~行われ、本殿前に禊に参加する人が集まりお祓いを受けます。

お祓いが終わった後、鳥船行事と言って入水前の準備運動を行い、入水し、海水で身を清めながら日の出を待つ禊修法を行います。 前夜祭含め2日間の参加は5,000円、夏至祭のみは3,000円で参加することができます。

住所:伊勢市二見町江575
アクセス:JR参宮線「二見浦駅」から徒歩で約15分
電話番号:0596-43-2020
開催時間:03:30~06:00

1年で最も日が長い「夏至」


出典:写真AC

1年を通して一番日が長くなる「夏至」。かつて「夏至」には、田植えを終えた人々をねぎらう・豊作を願う風習や祭りが行われてきましたが、地方では今でも多く存在し、継続されています。

現代の日本では昔の人の様に農業に携わる人も少なくなり、食べ物に不自由のない生活を送っていることから、昔ながらの風習を重んじることが無くなっていると感じます。

昔の人が夏至を意識したように毎年いつ「夏至」を迎えるのかを把握し、行ってきた行動や食生活の知恵を見直し、先人の知識を活かしていくことも大切なことではないでしょうか。

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