【半襟で魅せる粋】着物に色を添える半襟の付け方や選び方

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半襟の色の選び方:フォーマルな場合

半襟は黒留袖や喪服などの場合は白が基本になります。結婚式などの黒留袖、江戸褄等の場合は半襟に白色の刺繍などが入っていても問題ないとされますが基本的には無地の白色の半襟が格式なども高くするものになります。 喪服などでの和装の際には柄や刺繍入りなどは避け、白一色が無難といえます。

黒留袖等でないフォーマルの場合には、刺繍の入ったものや柄の入ったものでもおしゃれの一環になります。着物の柄などに合わせたり、季節の花などを極端にならない程度に取り入れることで印象を華やかにしてくれるのも半襟の嬉しい部分になります。

振袖などの場合はある程度華美であっても問題はありません。成人式などの際には着物屋や衣装屋なども派手な半襟を勧めてくるのも写真などの際に印象を変えてくれる柄も入っています。 色無地なども家紋の入ったものであれば半襟自体は白~淡い色をベースにしたものに刺繍や柄の入ったものが品格などを落しにくいとされます。

逆に黒や赤などの原色をベースとした半襟は華やかさは出ますが着物本体とのバランスが崩れたり、格式を下げることなどもあるので注意が必要になります。 

半襟の生地の種類と選び方

半襟の生地には様々な種類があります。最も代表的なものは「塩瀬」になりこれは夏場以外のオールシーズンに使えるといっていいでしょう。 6月~9月下旬までは和装の際にも生地が変わり、襦袢の記事も汗を吸いやすく風通しのいいものに変わります。

この際には襦袢に合わせて半襟も「絽(ろ)」に代えるのが一般的です。 9月末~2月中旬までは「縮緬(ちりめん)」などが多く、縮緬は着物の絞りや柄などでも聞いたことがある人も多いものといえます。

和装を通年に使用したい場合などは生地に合わせて半襟を変えていくことでトータルバランスはもちろんですが、見る人が見れば上級者のおしゃれであることにも繋がります。 

着物に必要不可欠な半襟

半襟は着物からは少ししか見えない部分になります。着物に伊達襟などを付ければ見る部分はさらに減りますが、着物を綺麗に着るためには必要不可欠な存在です。 日本人は古来より「粋」という文化と思想を思っています。 着物における粋は半襟などで魅せるのも一つの方法であり、おしゃれを楽しめるといっていいでしょう。

半襟を綺麗にかけて伊達襟などを組み合わせることで一つの着物で様々なバリエーションを持たせることにも通じます。

着物は中々簡単に購入できる価格でないことが多いですが、半襟や伊達襟などは安価で購入できるものがほとんどであり、自分の好きな柄や季節に合わせたものを選んで着物の色合いにプラスアルファとしても素敵ですね。 

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