能と狂言の共通点
出典:写真AC
能と狂言はそもそもは同じ猿楽から派生した芸能なので、いくつかの共通点があります。
例えば、演じる舞台はヒノキで作られた簡素なものというところや、主役のことを「シテ」と呼ぶ所などがあります。また、足の使い方や発声の方法など基本的な動作はほとんど同じです。
能と狂言の関係を知り、そして見に行こう
逆に能と狂言の違いは、能では、「シテ」が能面を付けることや、幽霊や亡霊などを「シテ」にしていたり、歴史上の人物を「シテ」にした演目があるところです。また、台詞が文語調というところも能ならではといえます。
一方の狂言は、基本的に演者は素顔で演技をしています。また、「シテ」には身分の分かる人物や生き物などが演じられることが多く、内容も日常的な喜劇です。台詞は口語調となるところも能と違うところです。
さらに主役と脇役は役目が決まっているわけではないので、入れ替わって演じることもあります。
能と狂言は日本の伝統芸能として今も受け継がれています。
なかなか足を運びづらい部分はあるかもしれませんが、気を張らずに見られる演目も多くありますので、ぜひその目で見て、能や狂言の世界を楽しんでください。
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