蒔絵の材料と作り方を紹介
photo by Sarah Joy
①置目
まず蒔絵の絵柄の下絵を手板へと転写します。これが下書きとなり、この工程は置目と呼ばれます。
②絵付け・地書き(じがき)
次に下絵から、余分についた粉を取り除きます。そして置目の上から漆で絵をトレスしていきます。この工程は絵付けと呼ばれ、ここでつけた漆が金粉を蒔く時の接着剤となります。
③粉蒔(ふんまき)
次に粉蒔です。漆が乾く前に金粉を蒔きます。粉筒と呼ばれる道具に金粉を入れ、指で細かく揺らしながら絵付けの上に金粉をつけていきます。
④粉固め(ふんがため)
粉蒔後、十分に乾いたら余分な金粉を取り除き、さらに上から漆を塗って固めます。この工程は粉固めと呼ばれます。
⑤粉研ぎ(ふんとぎ)
粉固め後十分に乾燥したら、その場所を金粉が見えるまで砥石で水研ぎします。これを粉研ぎと呼びます。
⑥銅摺り(どうずり)
次に研いだ時の傷を消します。砥の粉を用いて磨きます。この胴摺りという工程をへることで表面にツヤが出ます。磨き終えたら洗剤で洗います。
⑦摺り漆(すりうるし)
次に摺り漆という工程に入ります。下地の漆を摺り込むことで、金粉が取れないようになります。
⑧ツヤ上げ
最後にツヤ上げです。さらに磨くことでどんどんツヤが増します。