蔵人に向いている人、向いてない人
蔵人に向いている人は、ゆくゆくは杜氏を目指している、自分の好きな日本酒の蔵元があってそこに就職したい、身体を使ってする仕事に就きたいという人でしょう。
反対に向いていない人はきちんと定時のある仕事で働きたい、体力がない、プライベートでやりたいことがたくさんあるといった人でしょう。
蔵人になるには日本酒に対する愛情と、そのためならプライベートも犠牲にできるくらいの気持ちがないと難しいといえます。またある程度体力に自信がないと力仕事もありますので続かないかもしれません。
蔵人の将来性
出典:写真AC
杜氏が高齢化や継承者不足で減少している昨今、杜氏がいて三役がいて、という組織も崩れつつあります。
今では杜氏に勝るとも劣らない技術を持った蔵人も少なくないそうで、これからは杜氏もさることながら、蔵人も安定した高品質の日本酒造りに欠かせない大きな役割を担っている職人として注目されています。
蔵人になるには
蔵人になるのに資格は必要ありません。 杜氏よりは求人も多く出ているので「蔵人 求人」などで検索をかければヒットする場合もあります。 ただ、首都圏での募集は少なく、地方都市へ住み込みでということになりそうです。
弟子入りなども必要なく、蔵元に就職=修行に行く、といった方が適当かも知れませんね。 きつい仕事が多いといわれる蔵人になるのに必要なのは、資格や免許ではなく、情熱や強い意志となるでしょう。
蔵人になる魅力
出典:写真AC
大変な作業が多い分、やりがいの大きい蔵人。 一人前といわれるようになるまでには何十年かかるといわれていますが、蔵元のある地方へ住み込みで修行し、家族のような濃厚な関わりの中で技術を学ばせてもらえると思うととても贅沢な気がします。
海外でもその評価が高まっている日本酒ですが、これからは益々市場も拡大するといわれています。 そんな将来性のある日本酒業界で蔵人として働けるのは、ある意味日本の伝統技術の継承に関わっているともいえます。蔵人とはそんな誇り高い職業なのです。