【万能座布団!】おじゃみ座布団の高岡屋の歴史や技法

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おじゃみ座布団とは

関西ではお手玉のことを「おじゃみ」といい、おじゃみ座布団とは、京都にある洛中高岡屋という大正8年創業の老舗お布団加工工場で作られているお手玉の縫い方で作られた座布団のことをいいます。

おじゃみ座布団はコロンと丸い形で、少し高さのある座布団であるため、正座でも胡坐でも楽な姿勢で座れます。 ソファに座るときはひじ掛けにしたり、授乳クッションのようにも使えることから、おじゃみ座布団は幅広い用途で使える万能座布団です。

高岡屋の歴史


出典:写真AC

高岡屋は対象8年に百貨店の布団加工工場として誕生しました。 当時の百貨店では布団売り場は呉服売り場にと併設されており、生地から選んでオーダーメイドで注文を受けるのが一般的でしたが、高岡屋はあえて既製品を作ることで買い求めやすさと手軽さを京都の人々に印象付けた会社でもあります。

その後は布団加工場から座布団加工場として人気を集め、へたりにくい京座布団から高さがあって座りやすいおじゃみ座布団と、商品の幅を広げ現在も人気のあるメーカーとなっています。 

 高岡屋の座布団の特徴


出典:高岡屋

高岡屋の座布団は、生地の裁断、裁縫、綿入れ、仕上げの工程すべてが職人の手作業によって丁寧に作られています。 特に座布団は綿入れと仕上げがとても大事で、これの出来によって座布団の良し悪しが決まるとも言われています。

綿には繊維の方向があり、裂けやすい方向と裂けにくい方向があるため、強度を増すために方向が互い違いになるように四角に重ねるのですが、高岡屋で作られている京座布団は、表面がカマボコの様に中央に向けて盛り上がった形になっています。

座った時に一番体重がかかるのが中央なので、その部分には綿を多めに入れてへたりにくくするという目的があり、これは老舗による職人たちの伝統の技といえます。

盛り上がりを大きくしすぎると安定感が無くなるので、裏面を平らに保ちながら表面だけ緩やかな盛り上がりをつけるのは職人ならではです。

綿を入れ口を縫い閉じた後に、中に入れた綿が全体に行き届くように台に叩きつけたり、四隅を叩いたりして均等に綿を広げたあとで、四隅に房を付けたり中央に「とじ」と呼ばれる綿の偏り防止のためのものを縫い付けます。

これら全ての工程が職人の手作業で行われており、綿の厚みなどは職人の経験による勘で作られているため、簡単には真似できるようなものではないのです。 職人の中には40年以上のキャリアを積むベテランもいます。 おじゃみ座布団の絶妙な高さとへたりにくさと座り心地の良さも、熟練の職人の技からなるものです。

おじゃみ座布団に使われている生地の材質や色


出典:高岡屋

座布団の生地には木綿又は本麻が使われています。 木綿はコットンなので、肌触りが柔らかく吸水性も良いので長時間座っていても心地良いものとなります。木綿は独特なむら染めされたカラーバリエーションと可愛らしい柄の合計50種の生地があります。

もう一方の本麻は、サラリとした少し硬めの素材で、とても薄いのに吸水性は抜群です。 そのため汗をかきやすい夏によく服や雑貨に使われていますが、座布団としても有能な素材でもあるのです。

麻の手触りやザラっとした見た目は和のイメージでもあるので、和室に麻の座布団はとてもよく合います。 染め上げると麻の茎の部分が黒くなったり、内側が白っぽくなるため、絶妙な色むらのある生地となっています。 おじゃみ座布団は使う生地によって雰囲気がとても変わるので、生地違いで複数欲しくなってしまうかもしれません。

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