沖縄そば、タコライス、ゴーヤチャンプルー…。沖縄の郷土料理というと、たくさんの食べ物が思い浮かびますよね。現在では全国各地に沖縄料理店もでき、日常的に沖縄らしいメニューを楽しむことができるようになりました。
今回は、数ある料理のなかでも人気の高い「ラフテー」のレシピをご紹介します。「ラフテー」とは豚の角煮のことで、琉球王朝時代からの伝統的な料理でもあります。沖縄のお酒とともに味わって、おうちで旅行気分に浸ってみてはいかがでしょうか。
沖縄料理のレシピによく使われる豚肉
日本本土と気候が異なることから、収穫される野菜や魚介も独特なものが多い沖縄。また、米軍統治下のアメリカの食文化の影響も残っており、ランチョンミートがその代表にあげられます。
沖縄でもっとも消費されている肉類は豚肉で、煮込み料理だけでなくミミガー(耳の皮)やチラガー(頭部の皮)、テビチ(豚足)などさまざまな部位を使った料理が存在します。
「ラフテー」のレシピには豚の三枚肉(バラ肉)が使われますが、いわゆる角煮と異なり、沖縄では皮付きのものを使うのが定番です。
沖縄の郷土料理「ラフテー」のかんたんレシピをご紹介!
〔材料(作りやすい分量)〕
豚バラ肉(あれば皮付きのもの) 500g
生姜 1かけ
ねぎ(青い部分) 1本分
料理酒 適量
だし(カツオ)4カップ
うすくち醤油 1/2カップ
きび砂糖 大さじ5
泡盛 1カップ
〔トッピング〕
生姜、白髪ねぎなど 適量
【レシピのポイント】下ごしらえ
ラフテーのレシピで大事なことは何といっても、豚肉を臭みなく、柔らかく煮込むこと。豚肉をさっと洗って水をはった鍋に丸ごと入れ、薄い輪切りの生姜とねぎの青い部分、料理酒を入れて1時間ほどグツグツ煮込みます。鍋から出して冷まし、食べやすい厚さに切ったら下ごしらえ完了です。
〔作り方〕
1.鍋に下ごしらえ済みの豚肉とだし、泡盛を加えて沸騰させる。
2.沸騰したら火を弱め、きび砂糖と醤油の半量を加えて10分ほど煮る。
3.残りの醤油を加えて、40〜50分弱火で煮込む。
4.火を止めて、味が染みこむようにそのまま冷ます。食べる直前に再び温める。
「ラフテー」盛りつけのポイント
ラフテーのコロンとしたお肉の厚みを生かして、深さのある器に重ねて盛りつけるとおいしそうに見えます。また、細切りにした生姜やねぎをラフテーにトッピングするのもおすすめ。甘く濃厚なお肉の味わいを、薬味がぴりっと引きしめてくれます。
ラフテーのおともに、琉球泡盛を
琉球泡盛は、米を原料とし、黒麹菌を用いてつくられる沖縄名産の蒸留酒です。独特な香りと味わいですが、さっぱりしているので油っこい料理や濃い味つけの料理にぴったり。
ちなみに、3年以上貯蔵したものは古酒(クース)と呼ばれています。アルコール度数は20〜40度程度と幅広く、ストレートやロックのほか、ソーダ割りやウーロン茶割りにしたり、沖縄の特産品であるシークヮーサーやウコンを加えたりと多彩な飲み方で楽しめます。
沖縄では、お酒として飲まれるのはもちろん、調味料としても多く利用されているそう。
ラフテーと泡盛は最高の組み合わせ
今回使った泡盛は、比嘉酒造の「残波(ざんぱ)ホワイト25度」。そのまま飲んでもフルーティーですっきりとしたおいしさです。氷を入れたグラスにたっぷりと注いで、お箸でもほろほろに崩れるラフテーとともに味わうと最高!ぜひ試してみてくださいね。