語呂合わせで楽しく覚えよう!秋の七草の覚え方
出典:写真AC
秋の七草の覚え方には色々あります。まず歌で覚えます。有名な曲にのせてリズムよく覚える方法で、YouTubeなどに複数アップされています。楽しく覚えられますので、検索してみてください。
次に「5・7・5・7」など日本人に馴染みのあるリズムで覚える方法です。秋の七草を、5・7・5・7で区切れるよう「ハギ・キキョウ クズ・フジバカマ オミナエシ オバナ・ナデシコ」の並びでテンポよく覚える方法です。
最後に 、頭文字を組み合わせ、語呂合わせで覚える方法があります。
代表的な2つの例として、1つ目は、「おすきなふくは?」です。2つ目が、「はすきーなおふくろ」です。
それぞれ並び順は違いますが、[お]がオミナエシ、[す]がススキ、[き]がキキョウ、[な]がナデシコ、[ふ]がフジバカマ、[く]がクズ、[は]がハギとなります。
他にも秋の七草を覚える語呂合わせで、「大きな袴履く」もあります。こちらは、ススキの別名であるオバナを起用して語呂合わせを作っています。
よって、[お]がオミナエシ、[お]はオバナ=ススキ[き]はキキョウ、[な]はナデシコ、[はかま]はフジバカマ、[は]はハギ、[く]はクズとなります。
上記2つより少し工夫してある部分が多い語呂合わせとなっています。自分に合った秋の七草の覚え方を探して、楽しく覚えると良いでしょう。実際に自分で秋の七草の語呂合わせを作ってみても楽しく覚えることができて良いですね。
秋の七草の起源、山上憶良が詠んだ歌の意味や背景とは?
秋の七草の由来となった歌「秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花」とは、どういった意味や背景があるのでしょうか。 そもそもこの歌は、山上憶良が秋の野原に咲く代表的な花を詠んだものです。
歌を簡易的に意訳すると、「秋の野に咲いている草や花を指折り数えてみれば7つの美しい種類がある」となります。
もう一つの山上憶良が詠んだ歌で「萩の花 尾花葛花 なでしこの花 おみなえし また藤袴 朝顔の花」というものがあり、先ほどの歌と二首で一組となっています。この歌は「花を記載しているだけの記載文であり、内容は伴っていない、特色のない歌だ」と土屋文明によって評価されておりました。
しかし、後に万葉集研究者である伊藤博によってこの歌が「野に遊ぶ子供を目にして呼びかけた言葉、その言葉を忠実に投影する歌であったのではないか。」とする発見をし、評価されるようになりました。
これに対して、「萩 尾花 葛花 撫子 女郎花 藤袴 朝顔」と7つの種類を上げています。 また、七夕の夜にお供えするための七草を詠んだとの説もありますが、秋の感じることができる7つの草花という意味合いが強いです。