【日本を代表するブランド梅】南高梅の歴史や美味しい食べ方

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南高梅とは?

南高梅とは梅の品種の一つで、和歌山県みなべ町が生産地としては有名です。そもそも和歌山県は梅の生産地として有名ですが、みなべ町の梅の生産は、梅栽培面積の約7割が南高梅となっています。

果実は梅の中でも最高級品とされていて、2006年には地域ブランドとして認定されています。ちなみに「なんこうばい」と呼ばれる事もありますが、生産農家や選産地の人は「なんこううめ」と読み、こちらが正式な読み方となっています。 

南高梅の特徴


出典:写真AC

南高梅は味や食感などが他の梅よりも良いとされていますが、1番の特徴としては果肉が柔らかいために非常に潰れやすいところにあります。また、果実は非常に大きく、種は果実のわり小ぶりとなっているので、果肉が厚いところも特徴です。

南高梅の代表商品でもある梅干しは、口にしてみるとねっとりとした重厚感のある肉厚な梅肉の感触を味わうことができます。そういった特徴から最近では、結婚式の引き出物やお歳暮など、贈り物としても選ばれることが多く見受けられるようになりました。 

南高梅の歴史


出典:写真AC

南高梅の歴史は古く、その誕生は江戸時代まで遡ります。江戸時代に安藤直次は、自身が所有していたみなべ町の土地が、栄養が乏しく作物が全く育たなかったため、山に自生していた「藪梅」を民衆に育てさせました。これを要因として、この地域の梅の生産を盛んにすることとなりました。

明治35年に高田貞楠が所有する桑畑は土地に栄養がなかったため、梅畑に変えようと種となる梅を譲り受けた際に、一際大粒な梅の種を見つけ大切に育てたものが高田梅の原木となりました。

昭和25年には「梅優良母樹種選定会」を立ち上げ、5年間にわたり調査を行った結果、梅優良母樹種選定の候補に挙がった37種類の梅の中かから最優良品種を決めることとなりました。

この時に選出された梅に対して、原木を生産した高田貞楠の「高」の字と、調査に尽力した南部高校関係者に感謝の意を表し「南高梅」と名付けられることとなったわけです。

南高梅の梅干

南高梅は中国産を主原料としている市販の梅干しに比べると市場販売価格は2倍以上の差があることが多いです。これは南高梅の特徴である、柔らかく肉厚な果実が要因となり機械での梅干し生産作業を困難にしているためです。

南高梅の生産地で和歌山県みなべ町に訪れると、多くの店舗が点在しています。一粒3,000円するA級品とよばれる高級な一品から手ごろな価格帯の商品あで色々な種類があります。また、インターネットショッピングなどでも取り扱っている店舗が多数ありますので、自分に合わせた1品を選ぶことが出来ます。 

南高梅の美味しい食べ方


出典:写真AC

南高梅は果実が非常に大きく果肉が厚くて柔らかいので、なんといっても一番の食べ方は「そのまま」となります。温かいご飯と合わせるのはもちろんのこと、お弁当にいれても良いですし、おにぎりの具材にしても食べ応えがあり満足感が違います。

それ以外ですと、うどんにシソの葉と合わせて調理する梅うどんなどもさっぱりとして人気があります。また、洋風のパスタに合わせることで、柔らかい果実が麺に良く絡むみ、より一層美味しく召し上がることができます。

南高梅の梅肉を豚肉で巻いて衣をつけて油で揚げてトンカツのようにするのも定番の調理方法と言えます。さらに、梅酒にしてもお芳醇な香りが味わえますし、梅ジャムとして使っても美味しく召し上がることができます。 

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長い時間を経てブランド梅に成長した南高梅

和歌山県みなべ町で生まれ育った南高梅は、長い歴史を経て今では日本を代表するブランド梅まで成長するまでになりました。梅干しは食事として日常から触れることが出来る日本の伝統的文化の一つです。南高梅の歴史を知り、その情熱を感じるながら食べると、また違った味が感じられるかもしれません。 

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