七夕飾りの意味を紹介④
扇
四つ目に「扇」を紹介します。扇も七夕飾りというより、実際に使う扇子を思い浮かべる人の方が多いのではないでしょうか。七夕飾りの扇は、紙を扇型に折り畳んで作られます。出来上がった扇を千羽鶴のように束ねて扇綴りとして飾るのがポピュラーですね。
扇は七夕のみに限らず、正月飾りなどにも使われていますよね。扇には畳んであるものを広げるという様子から、未来が開いていきますようにという意味が込められています。
七夕飾りの意味を紹介⑤
ひし形綴り
出典:写真AC
五つ目に、「ひし形綴り」を紹介します。紙をひし形に切って、さらに真ん中も菱形にくり抜いた紙を重ね合わせた飾りで、天の川を意味しています。
七夕飾りの意味を紹介⑥
織姫と彦星
最後に、「織姫と彦星」を紹介します。織姫と彦星とは、紙でできた人形の飾りのことです。織姫と彦星というと、七夕のお話を思い浮かべますよね?
働き者だった織姫と彦星でしたが、二人が恋仲になると恋路の方に夢中になってしまい、仕事が疎かになってしまいました。そのため織姫の父親が二人を永遠に引き裂きますが、悲しみにくれる織姫を見て織姫の父は、七夕の日だけなら彦星にあってもいいと許可しました。
遠距離恋愛となってしまった二人ですが、お互いを募る気持ちは留まることを知りません。そういった背景から、織姫と彦星の飾りには「二人のように永遠の愛が続きますように」という願いが込められています。
七夕飾りを川に流す意味
ここまで様々な七夕飾りを見てきましたが、七夕の終わった次の日の七月八日の日に七夕飾りを川に流すという風習があるのをご存知でしょうか?
お盆の後に行う精霊流しや灯籠流しといい、雛人形を船に乗せて流す流し雛といい、日本の行事には、すべてが終わった後にお供え物などを川や海に流すという風習が根強く行われていますね。実は七夕の飾りをずっと飾っておくと、穢れを吸収してしまうと言われています。
そのため、川に流すことで穢れを祓うという意味が込められています。また願い事を書いた短冊を川に流すと、川から天の川に届き、願いが叶うといういわれもあります。
七夕飾りの魅力
歴史や伝説などを交えて七夕飾りを紹介してきましたが、いかがでしたか。
七夕飾りには衣食住に関する願いや愛や幸せに関してなど、様々な願いが込められているのが魅力的ですよね。
しかもこれらの飾りは、折り紙を使って家族や友達みんなと作ることができます。 七夕の日に向けて自分たちの願いや目標に思いを馳せて、七夕飾りを用意してみるのはいかがでしょうか。