【鉋(かんな)は何のために使うの?】鉋の使い方とその長い歴史を紹介

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鉋の使い方

鉋は調整をしっかりとすれば、実際の使用についてはそれほど難しくありません。 ただし、木材を載せて作業する台は安定している必要があります。 作業台に木材を置いたら、鉋を木材表面に対して垂直に押し当て、全身を使うイメージでゆっくりと鉋全体を引きます。

このとき、利き手は鉋台を押さえるのに使い、空いたほうの手で台とかんな刃の裏側の間に指を入れて支えます。 鉋自体の重さで削り取ることを意識して、鉋台をしっかりと握りましょう。 あとは、平滑な仕上がりとなるように最後まで一定の力加減で刃を引き抜きます。

鋸などによる切り口を整えるときには、通常より多めに刃を出してから、当て木をして、削る面に対して斜めに削ります。 木材の厚みを出す際などには、木目を横断させて削ります。こうすることで、通常よりも多く削り取ることができます。 このときも通常より多く刃を出して使用します。

鉋の研ぎ方

刃を砥ぐ際には、荒いほうから順に砥石を使っています。 砥石には、水を染み込ませてから使用するようにします。

刃こぼれした場合:荒い砥石で刃の欠けがなくなるまで研いでいきます。砥石には水をしっかりと染み込ませ、刃先を砥石に対して水平に立てて削ります。

切れ味を戻す場合:水をしっかりと染み込ませた中砥石を使用して、刃を斜めに当てて砥ぎます。

どちらの場合も、砥ぎが終わると刃裏に返しと呼ばれるザラつきが出てきます。 また、替え刃式なら交換するという手もあります。

鉋の魅力

鉋は大変長い歴史を持ち、古代からわたしたちの生活・文化と寄り添い、また支えになってくれている存在です。最近では、素人でも扱いやすいよう調整を必要としない製品も出るなど、プロの仕事場だけでなく、個人が趣味で楽しむDIYにも欠かせません。

仕上がりを整えるだけでなく、やすりがけのみの場合と比べて、鉋がけされた木材は水を弾くなどの機能的なメリットもあります。

鉋は伝統建築から日用の棚や机に椅子まで、身の回りに幅広く芸術的機能的な美しさを与えてくれる魔法の道具なのです。

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