【花笠が彩る夏】山形花笠まつりのここにしかない魅力

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山形花笠まつりとは

出典:写真AC

 山形花笠まつりは東北四大まつりの一つで、例年8月5日〜7日の3日間開催されます。 一般には、山形市のメインストリートで行われるパレードがよく知られています。

艶やかに飾られた蔵王大権現の山車を先頭に、花笠太鼓の音頭にのって、紅花をあしらった花笠を手にした踊り手が続く、華やかで躍動感に溢れるパレードです。 また、花笠まつりを盛り上げる『ミス花笠』の募集も行われ、歌手などのゲストも来場し、イベントや観光キャンペーンで街全体が盛り上がりを見せます。 


山形花笠まつり 2018年の日程・アクセスなど

開催日時: 2018年8月5日(日)〜8月7日(火)18時から21時半まで
     ※雨天決行

開催場所: 山形市十日町・本町・七日町通り(国道112号線)~文翔館前
※山形駅からパレードのスタート地点まで、徒歩約10分です 


山形花笠まつりの歴史

出典:写真AC

花笠まつりの起源は、昭和38年(1963年)に蔵王の観光開発とPRを目的に行われた「蔵王夏まつり」です。山形花笠まつりの一大イベント「花笠音頭パレード」はこの祭りの一イベントでしたが、昭和40年(1965)の第3回から独立して現在の「山形 花笠まつり」となり、今年で第56回を迎えます。

花笠まつりで踊られる花笠踊りは、昭和45年(1970年)の大阪万博で日本を代表する民族芸能の一つとして披露され、これをきっかけに全国的に知られるようになりました。 


山形花笠まつりの特徴・見どころ


花笠まつりの見どころは、何と言っても約13万人・約160団体が参加すると言われる花笠パレード。山形の花である紅花をあしらった笠を手に、グループごとに統一された艶やかな衣装に身を包んだ踊り手が、山形市のメインストリートに花を添えます。

また、祭りの期間中は「山形商工会議所」、「山形まなび館」、「山形まるごと館 紅の蔵」で花笠グッズの販売コーナーも設けられており、花笠もここで購入できます。

花笠まつり参加の心得は、

「<1> 花笠を持って踊ろう、<2> 花笠音頭に合わせて踊ろう、<3> みんなで楽しく踊ろう」と大変シンプルなものです。花笠を入手したら街に繰り出して、踊りを楽しみましょう。

花笠まつりで歌われる花笠音頭の特徴


花笠まつりで歌われる花笠音頭は、山形県の尾花沢市にある 徳良湖の築堤工事の「土突き唄」が元唄と言われています。 昭和13年(1938年)頃、有海桃洀が弟子と共に句を整え、伴奏や踊りの振りをつけ、民謡としました。

現在知られている「花笠音頭」(別名「花笠踊り唄」)の歌詞は、従来からある2つの歌詞に県内外から公募した歌詞を加えた15の歌詞で構成されています。

♪花の山形 紅葉の天童 雪を眺むる尾花沢 ♪温海岳から吹浦かけて 出羽の三山 夕涼み

このような風情ある歌詞で、最上川の流れに沿って、蔵王権現や温泉地、さくらんぼにりんご、花の名所、月山、鳥海山など、山形の行楽地 ・ 景勝地を巡ることができる歌になっています。

花笠まつりの中では、踊り手達の威勢の良い「ヤッショ、マカショ」の掛け声と花笠太鼓の勇壮な音頭とともに、祭りの夜を賑やかに彩ります。

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