「盛者必衰(じょうしゃひっすい)」の意味や由来|例文も紹介

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盛者必衰の類義語・対義語

類義語には、「諸行無常」という言葉があります。この言葉も仏教の無常観が元となっています。平家物語の冒頭文でも「諸行無常の響きあり」と、登場します。この言葉は、すべての物事は一定の状態ではなく、いつかは変わり行く儚さがあるという意味です。

平家物語の冒頭文は、似たような意味をもつ言葉を繰り返し使うことで儚さや虚しさが表現されていますね。「竜頭蛇尾」も、盛者必衰と似たような意味を持っています。この言葉は初めは勢いがあっても、終わりの方には勢いが無くなってしまうという意味の言葉です。

仕事や勉強などで最初は張り切っていても、後にそのテンションが続かなくなる時に使える言葉です。「栄枯盛衰」という言葉もあります。家やその人の地位などが栄えたり衰えたりする事を表しています。

対義語には、「日進月歩」という言葉があります。盛者必衰とは逆に、日に日に絶えず進歩していく様子を表した四字熟語です。「捲土重来」という言葉もあります。この言葉は、今まで結果が振るわずに負けていた人や戦での敗者が再び勢いを取り戻して、強い意志を持って攻めてくることを表しています。

盛者必衰の意味から学べること


出典:写真AC

盛者必衰は、例え今は勢いがあったとしても後々必ず衰えていくという意味を持った言葉です。年齢を重ねることも一緒ですよね。今は若くて綺麗な姿をしていても、いつかは必ず年を取ります。

もちろん、その年齢に見合った美しさはありますが、どんな手段を使ったとしても昔の姿のまま若返る事は不可能です。盛者必衰が仏教の無常観を表している言葉ということもあり、何処と無く寂しさや虚しさみたいな物が漂う言葉です。

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