「盛者必衰(じょうしゃひっすい)」の意味や由来|例文も紹介

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「あの頃はうちの会社はあんなにも勢いがついていたのに・・・。盛者必衰の理を感じる。」皆さんは会社の方にこう言われた時、この言葉がどういう意味か分かりますか?

有名な平家物語の冒頭文の「祇園精舎の鐘の声」から始まり、「盛者必衰の理をあらはす。」と続く一節を学校の授業などで一度は耳にしたことがあるかと思います。

作者はまだわかっていませんが、平家物語とは、平家が輝いていた時から滅亡した時までの内容を、琵琶法師によって琵琶の音色にのせて語られたと言われている軍旗物語です。この話をモチーフにしている漫画や小説も沢山あります。

2012年の大河ドラマでは、平家物語をモチーフとした『平清盛』が放送されていて、人気を博していました。話は逸れましたが今回は、「盛者必衰」という言葉を紹介します。

盛者必衰の意味


出典:写真AC

盛者必衰(じょうしゃひっすい)とは、どんなに勢いがある人でも、いつかは必ず衰えるという意味です。平家物語での、「盛者必衰の理をあらはす」とは、「どんなに強くて栄えている物も必ず落ちぶれるのが道理だということ表している」という意味になります。平家物語の平家がまさにその通りです。平家は栄華を極めていましたが、戦の末、遂には滅びてしまいました。

盛者必衰の由来・言葉の背景

盛者必衰は、仁王経の四巻に書かれている言葉です。盛者必衰は、元々仏教の考え方の一つであり、「無常」を言葉にした四字熟語です。無常とは、永遠に変わらないものはこの世で一つも無いという考え方の事を指しています。

盛者必衰を使う場面


出典:写真AC

盛者必衰は例えば、「この商店街は昔は栄えていたのに今ではすっかりで。盛者必衰の理を感じるよ。」というような使い方が出来ます。

また、「今はあの人がトップに立っているけれど、盛者必衰でいつかは別に人にトップが変わるよ。」という使い方が出来ます。昔は良かったのに今では全然面影がなかったり、今は栄えていても未来は影が差してる時に使える言葉です。

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