「破竹の勢い(はちくのいきおい)」の意味や由来|例文も紹介

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破竹の勢いの類語・対義語


出典:写真AC

「破竹の勢い」の類義語としては、「旭日昇天」という四字熟語があります。「旭日昇天の勢い」とも言い、これは破竹の勢いと差し替えてそのまま同じ用途で使えます。意味としては「朝日が天に昇るよう」に激しい勢いを指しています。また、「旭日東天」とも言います。

他にも、その勢いを太陽や動物になぞらえて、「飛ぶ鳥を落とす」「日の出の」「昇竜の」と、それぞれ「勢い」の前に付けて使います。

「破竹の勢い」の対義語としては、意味で考えますと、激しい勢いの正反対ということですから「見る影もない」「面影もない」などが当てはまるでしょう。「斜陽」もこれに近いでしょう。

もっとも、いずれもかつての繁栄があっての言葉であり、いきなり斜陽になるわけではありません。ですから、破竹の勢いの真逆である、激しい勢いで落ちていく状況を指す言葉は見当たりません。

破竹の勢いを英語で言うと


出典:写真AC

破竹の勢いを英語で表現する場合、「with great vigour」が適切でしょう。「vigour」には「活力」という意味を指します。他にも、抵抗できないや抑えられないなどの意味を持つ「irresistible」という多義語も破竹の勢いの英訳として表現できるでしょう。

例文にすると、「The team went on winning  with irresistible force.(そのチームは破竹の勢いで勝ち進んだ。)」となります。

破竹の勢いから学ぶ

「破竹の勢い」のように、由来がわからなくても、およその意味も掴めるし、誰でも現に使っていることがあるのが、言葉の面白いところです。

ただ、由来がわからないと、単に意味を強調するだけの言葉として「破竹」を付けてしまいかねません。それでは少々味がないというものです。竹が手で裂けるほどの勢いがある場合に使うのが相応しい言葉なのだと、せっかくですからこの点まで認識して使っていきたいですね。

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