「和敬清寂(わけいせいじゃく)」の意味や使い方|茶を点てる時の心情を表す言葉

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和敬清寂の類義語・対義語

和敬清寂の類義語は、穏やかで慎ましいという様を表現する言葉としては温良恭倹という言葉や、精神の穏やかさや清らかな様を表現すれば六根清浄という言葉になります。

和敬清寂の対義語は、互いに譲らないと言った表現が相手に対し尊敬の念がない様を意味しますし、慎ましい様の逆を意味する言葉としては図々しい、と言うのが逆の意味を表している言葉にあたるのではないでしょうか。

和敬清寂の意味から学べること


出典:写真AC

私達の暮らしの中には、何気なく使っている言葉に、とても深い意味を持っているものが沢山存在します。和敬清寂の由来や意味を探っていくと、現代の私達にも生きていく上で必要な精神を説いているように感じます。

千利休が生きた時代の安土桃山には、既に茶の湯は特権階級が嗜むものとして存在していましたが、身分の差はあれど、茶室の中に一旦入れば、みな平等であるという精神を組み入れたかった利休は、和敬清寂の言葉をその精神として後に残していきます。現代社会には様々な考えや多様な価値観の人が存在します。

しかし、だれもが争いをせずに生きていくにはお互いを認め合い、理解していくことが重要になります。どちらも主張を譲らず、意地を貼ったり、いがみ合ったり、ばかりでは何も解決もしませんし、何も生まれません。和

敬清寂は、そんな無益なことは愚かなことだと、現代の私達に心の持ちようを説いてくれているような気がします。

日本人なら知っておきたい国語の知識

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