「融通無碍(ゆうずうむげ)」の意味や使い方|仏教に由来がある言葉

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私達の生活の中には、様々な所以や言われがあるにも関わらず、知らず知らずのうちに使われている言葉が多々あります。次のようなフレーズの中で「融通無碍」という言葉を見聞きしたことはないでしょうか?

彼がどんな仕事も融通無碍に対処をして、ちゃんと成果を出してくる事には感服するよ。」

ではこの「融通無碍」という言葉に含まれている意味はどのような意味なのでしょうか?みなさんと一緒に見ていくことに致しましょう。

融通無碍の意味

融通無碍(ゆうずうむげ)という言葉は、価値観や考え方、行動に関わらず、どのような状況でも臨機応変に対処する、どんな状況でもその時々で最善の方法で対処する、という意味を示しています。

融通無碍の由来


出典:写真AC

ではこの融通無碍はどのような由来を持っているのでしょうか?

この融通無碍という言葉が、実は華厳経の思想の中に入っている言葉から来ていると言われています。仏教での融通無碍は、それぞれが溶け合い融合をする事で通い合っている、調和をする、という解釈を含んでいます。

この融通無碍の世界観が華厳経の思想を表しており、世界の中ではそれぞれが孤立しているのではなく互いに関係しあって調和を成し遂げている、相まって、更に相乗効果をもたらしているというものだとされているのです。

仏教の中では「融通」という言葉は、別のものが融けあう事で双方が通い合い、助けあって、支え合うという他を思いやるという慈愛の心を指しているのです。現代の私達から見ると、ちょっと世離れした思想です。

現代では少し世俗的な発想に立ち返って、金銭の都合をつけるという意味合いで融通と言う言葉がよく使われていると思います。

本来は仏教用語から来ているのですが、大きな視点で物事を見てみた融通無碍本来の言葉の意味合いは世俗的ではないため、個人の視点から都合がよいという意味合いで融通という言葉が使われているのでしょう。

融通無碍の使い方

ではこの融通無碍は実際にどんな使われ方をするのでしょうか?

「彼女はどんな無理難題なお願いをしても、融通無碍に此方の要望の答える仕事をしてくれる。」であったり、「松下幸之助さんはこの融通無碍と言う言葉を人生哲学の中に取り入れており、素直な心を持てば、どんな困難な状況でも壁を突破できないことはないとしている。」など、とてもポジティブな発想を表現している場合に使われます。

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