「異口同音(いくどうおん)」の意味と使い方|由来・類語・対義語

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【意味】 たくさんの人たちが口を揃えるように同じことを言う様。
【由来】 釈迦の説法に感激して衆生が口々に賛嘆する様、堂に集まった信者が口々に念仏を唱えるさま。
【類語】 異口同辞(いくどうじ)・異口同声(いくどうせい)
【対義語】 諸説紛粉(しょせつふんぷん)・賛否両論(さんぴうりょうろん)・甲論乙駁(こうろんおつばく)
【英訳】

皆さんは「次期社長への就任に社員たちは異口同音に賛成した。」 などの「異口同音」という四字熟語を聞いたことはありますか? そしてどういった意味があるのかをご存知でしょうか?

「なんとなくはわかってはいるつもりだけど、ちゃんと調べたことはないな…」なんて方も 多いのではないでしょうか 。

異口同音の意味


出典:写真AC

「次期社長への就任に社員たちは異口同音に賛成した。」などの 異口同音とは、たくさんの人たちが口を揃えるように同じことを言う様を表現した四字熟語で、大勢の意見が一致したという様を意味します。

上記の例文をわかりやすい言い方に変えると「次期社長への就任にたくさんの社員たちが賛成した。」となります。

異口同音の由来


出典:写真AC

読んで字のごとく、異口(いく)は、異なる口と書きますが、要はたくさんの人の口という意味、同音(どうおん)は同じ音を発すること。

元々は、仏典によく出てくる言葉で、本来は、釈迦の説法に感激して衆生が口々に賛嘆する様、堂に集まった信者が口々に念仏を唱えるさまなどを形容して言うものです。

異口同音の使い方


出典:Pixhere

上記のことを踏まえて例文を見ていきましょう。

「解説者が異口同音にジャイアンツの勝利を予想した」「 社員たちは社長の方針に対して異口同音に不満を語った」 「どこの家の親も異口同音に最近の子供の体力のなさを嘆いた」「引っ越すことに妻と子供たちは異口同音に反対した」「 首相の説明に国民は異口同音に怒りを訴えた」

異口同音という四字熟語は何かに対して集団で声を上げたり、主張する際に使われることが多いようですね。

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