「漁夫の利(ぎょふのり)」の意味や使い方|由来となった故事も紹介

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漁夫の利の類義語・対義語

この漁夫の利と同じような意味を持つ言葉はどんなものがあるのでしょうか?私達の生活の中で一般的に使われているものが、濡れ手に粟、と言う言葉があります。ちょっと難しい表現では、犬兎の争いという言葉が存在します。

また簡単に予期せぬところから功を得るという意味で使われているのが、棚から牡丹餅、という言葉も同じような意味で現代では使われているようです。逆に反対の意味を持つ言葉で、私達もよく使っているのが、一兎を追うものは二兎をも得ず、というのが一般的によく使われています。

漁夫の利から学ぶ


出典:写真AC

改めて漁夫の利という言葉の意味を調べてみて深い意味があるのがわかりますね。また、由来を調べてみると、更に深い意味を私達に示唆してくれる言葉でもあると気づかされます。

人は目の前の利益に対し、盲目になったり、冷静な判断がつかなくなることが多々あります。それでもすぐに行動に写さず、一度立ち止まって考えることで今取ろうとしている策よりもっと良い方法があるのかもしれない、と気づくことがあるのかもしれません。

視野を広く持つことで、見えないものが見え、様々な選択肢ができることで多様な考え方ができ、より良策が打ち出せることは消して悪いことではありません。

トラブルに直面しても一旦立ち止まって冷静に考えることで、トラブルを回避できたり、他者に利益をさらわれたりしないというピンチの局面を回避できるのだということを、漁夫の利という言葉は私達に教えてくれます。「漁夫の利」、調べるとなかなか深い言葉であることを改めて再認識しますね。

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