【天気雨を表現する言葉】「狐の嫁入り」の由来・言葉の背景

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狐の嫁入りの類義語・対義語

狐の嫁入りの類義語

1つ目の意味に対しては、『天気雨』の他、『日照り雨』という言い方があります。短歌では『狐雨』と言われることもあります。面白いことに、晴れているのに雨が降る現象を差す言葉は、世界中にあります。韓国では日本と同じく『狐の雨(ヨウビ)』と言います。

少し意味合いが異なりますが、『天使のはしご』も、これに類する現象です。正確には薄明光線といい、雲の切れ間から光が差し、光線が柱状に伸びて見えます。狐の嫁入りの最中に現れる現象であり、幸運の前兆です。

2つ目の意味に対しては、『狐の嫁取り』『狐の祝言』『キツネタイマツ』といった呼称が、地域ごとに使われています。

狐の嫁入りの対義語

狐の嫁入りの対義語は、存在しません。説明のつかない不可思議な現象を差す言葉ゆえに、他と比較することの難しい言葉です。

狐の嫁入りの意味から学べること


出典:写真AC

狐の嫁入りの意味から、何を学ぶことができるでしょうか。それは、日本人が育んできた農耕文化、その中で生まれた伝統や風習を知ることです。

海外の人と会ったとき、「日本にはお天気をこんな風に表現する言葉があるよ」と伝えてみてください。相手から「自分の国ではこんな言い方をするよ」と教えてもらえるかもしれません。狐の嫁入りとは、文化の違いを超えて共有できる、日本が誇ることのできる言葉といえるでしょう。

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