「快刀乱麻(かいとうらんま)」の意味や使い方|中国の故事が由来の言葉

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快刀乱麻の類義語・対義語

快刀乱麻という言葉は、目の前に非常に困難な問題があり、それを見事に解決するさまを表します。

類義語としては、決断が素早い様子を表す「一刀両断」などが該当します。なお、名奉行として知られる大岡越前の「大岡裁き」も鮮やかな決断を意味しているように思われがちです。

ですが、実際には規則だけに縛られず、当事者の気持ちも考慮するという人情味のある裁定という意味で使われますので、快刀乱麻とは意味合いが異なります。

一方、対義語となる言葉は四字熟語では見られませんが、物事が解決しない、思うようにはいかないさまを表す言葉である「ままならない」などはほぼ反対の意味合いといえます。

快刀乱麻から学ぶ


出典:写真AC

快刀乱麻という言葉は、乱れた物事を一刀両断するというところからきているため、トラブルの原因を破壊するときにばかり使うように思われがちです。

しかし、実際には問題の根本を解決するという点ではまさに麻糸を切るかの如く素早い判断を見せながら、喧嘩の仲裁やトラブルの解決など、建設的な行動を素早く行ってみせるときにも用いることができます。

この言葉から、問題解決のためには、適切な判断と素早い行動が必要であるということが学べるのです。

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