ねぶた祭りを彩る「ねぶた」の作り方
ねぶたの制作は大変大がかりなものになります。
■構想・下絵づくり
日本神話や歴史的な物語を題材にデザインされます。
■小屋掛け
ねぶたを制作し、収納するための小屋を建てます。小屋は間口約12メートル、奥行き約12メートル、高さ約6~7メートルと巨大なものになります。
■下ごしらえ・骨組み
人形の顔や手など細部と、本体部分は別々に作られます。本体は角材で支柱を組んでから、針金や糸で肉付けしていきます。
■電気配線
20W~100Wの電球や蛍光灯、発電機を取りつけ、電飾の準備をします。
■書割
人形の顔や衣服の絵を墨で書き分けていきます。
■ろう書き
照明をつけた際に美しく映るよう、また着色の際ににじまないよう、パラフィンを溶かして模様をつけていきます。
■彩色
白地の部分に染料や水性顔料で色をつけていきます。
■完成
高さ2メートルほどの台にねぶたを載せて完成です。
かつてはねぶたを運行する町の人々の手によってつくられていました。
しかし年を重ねるごとにねぶた制作の技術は次第に研鑽され、専門的な職人が生まれました。
職人たちは「ねぶた師」と呼ばれ、中でも極めて高い技術でねぶた文化を支えている職人は「ねぶた名人」として正式に定められています。現在6名のねぶた名人が活躍しています。
ねぶた祭りを彩る「ねぶた囃子」とは
出典:写真AC
青森ねぶた祭りには独自の囃子もあります。ねぶた囃子は笛と太鼓と手振り鉦からなり、進行・戻り・大休止・小休止・集合・小屋入れ・小屋出しとねぶたの進行状況に合わせて種類があります。
囃子も賞があるので、祭前の6月頃から各団体気合いを入れて練習しています。特に太鼓は力いっぱい叩き続けなければならないので、体力が必要です。