加山又造|日本を代表する芸術家加山又造の歴史と魅力

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加山又造とは

加山又造は日本画家、版画家であり、東アジア人の芸術家として国際的な評価を得ています。

一番の特徴としてあるのが、装飾的であることであり、美術の品において、見ることの楽しみを追求した芸術家であるといえます。

どうしても芸術は一見素人にはよくわからない、ということがあるのですが、加山又造の作品は分かり易い形での芸術の見栄えを重視した作風だと言われています。

加山又造の代表作を紹介①


出典:写真AC

愛猫家で有名だった加山又造の代表作ともいえるこの作品は小作でありながらも今でも多くの人々に愛されています。こちらは題名は「猫」ですが猫の目線の先には小さなカマキリがいます。

そのカマキリを食うでも遊ぶでもなくただ、きょとんと見つめる猫。まさにこの猫は加山又造であり、この作品には加山又造の小さな命を慈しむ心が表現されているといえるでしょう。

加山又造の代表作を紹介②

月光波濤

加山又造の代表作としてあるのが水墨の「月光波濤」になります。

これはエアブラシや噴霧器によって行われた染み色の手法を用いて作られており、夜の海の静けさ、波の生き物のような躍動のタイミングを素晴らしいほどに表現しています。

他にも「雪」「月」「花」、「黄山霖雨・黄山湧雲」、「横たわる裸婦 ’84(黒衣)」なども高い評価を受けているものとなっています。

加山又造の代表作を紹介③

黒龍


出典:写真AC

最後にご紹介する加山又造の代表作である「黒龍」は山梨県にある久遠寺で見ることができます。その迫力は目を見張るもので、金の黒龍として天井にそびえたっています。龍は法華経を信仰する者の守護神といわれています。

また、水を司る神ということで、火災除けの意味も持っています。こちらの黒龍は5本爪で玉は持っておりません。ぎょろっとした目に大きな牙を持っていながらどこか愛らしい表情をしています。

加山又造の作風・特徴を紹介


出典:写真AC

加山又造は装飾的な作風で知られており、ある意味でわかりやすい芸術といえます。誰の目で見ても格好がよい、というのは素晴らしいことです。

加山又造は、京都西陣の和装図案を生業とする家に生まれました。

まず、そもそも加山又造という芸術家は終戦直後の混乱と伝統絵画の危機に直面して、様々な海外の絵画を貪欲に見て、その技法を貪欲に吸収していき、日本画の伝統的な技法や意匠を基に現代のセンスで蘇らせたという特徴があります。

戦後の日本画の革新を担う人物として旧習の画法を維持しつつも、常に新しい画風を求めていた画家でした。

又造は、後年は水墨画にも取り組み、その活動は絵画のみならず、芸術という分野において幅広く活動をしていったという特徴があります。

芸術という分野において、様々なところからインスピレーションを受け、比較的新しい世代の人たちとも交流をしていき、その影響が見られることもあったりと常に進化を続けていった画家であるといえるでしょう。

作風はまさに無限大ともいえるような過去と現代の画法であり、そこが加山又造の魅力ではないでしょうか。

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