長良川(岐阜県)の鵜飼い
出典:写真AC
岐阜県の長良川の鵜飼いが有名です。
毎年5月11日から10月15日まで行われるものであり、中秋の名月と増水時を除く、その時期の毎夜、しっかりと行われるようになっています。
中秋の名月に行われないのには理由があり、これは月が明るすぎるので篝火の効果が薄くなってしまうから、とされています。
正倉院所蔵の大宝年間の戸籍の記録によりますと1300年以上前から、美濃(現在の岐阜県)には鵜飼いがいたとされており、まさに伝統的な鵜飼いの産地であるといえます。
宇治川(京都)の鵜飼い
宇治川の鵜飼いも有名であり、7月から9月の間に行われるものです。
京都は伝統的な行事、イベントが多いですが、宇治川の鵜飼いもその一つであり、観光として目玉になっています。
船が出ますから、そこで鵜飼いをしているところを見ることが可能になっています。篝火に照らされた幻想的な川で懸命に魚を獲る鵜を見ることは非日常的な空間となっており、まさによい観光資源となっているといえます。
大洲(愛媛)の鵜飼い
日本三大鵜飼に数えられるうちの一つがこちらの大洲の鵜飼いになります。国内5位の長さを持つ肱川で行われる鵜飼いは一風変わっており、篝火(かがりび)を焚いた鵜船を屋形船が取り囲み、アユなどの魚を獲る鵜を見物します。
鵜に手が届きそうなくらいの近い距離でとても臨場感のある鵜飼いを見ることができます。また、実際に鵜が魚を取る際に水しぶきなどを感じられとても迫力のあるものとなっています。
鵜飼いの魅力
出典:写真AC
鵜飼いは基本的に夏に行うもので、古い歴史を持ち、今現在でも行われている伝統的な漁法です。また、日本各地で見ることができます。
漁法としては技術が発達した現在からみると効率が悪くも感じられますが、鵜を使って漁をするというのは1000年以上前からあるようなものであり、まさに伝統的な漁法であります。
エンターテイメント性もありますので見ている側も楽しむことができます。
各地で観光資源化していますので、イベント事に合わせて観光をする、ということがお勧めできるようになっています。
その際に、鵜飼いで捕った鮎に舌鼓を打つこともできる、というまさに一石二鳥の観光ともいえるでしょう。
多くの鵜が魚を獲ろうとして奮闘する姿、そして戻そうとさせる鵜飼いの姿は圧巻です。