鵜飼いとは
鵜飼いとは鵜を使ってアユなどを獲る漁法であり、日本古来の魚獲りの一つです。
但し、世界的に鳥を使って魚を獲るというのはよくあることであり、中国やヨーロッパでも行われていたことがありました。
鵜飼いは日本ではそれこそ神話の時代の話にも出てくるものであり、古くから日本では一般的な漁法であったということがわかっています。
鵜飼いの歴史
鵜飼いは昔から日本で行われているものであり、古い歴史を持っています。鵜飼いの歴史としては、日本書紀には神武天皇の条で鵜養部のことが伺えます。
また、鵜養のことを歌った歌謡が載っていますので大変古い時代から、行われていたというのが伺えます。
しかし、鵜飼いは漁獲効率のよい漁法ではないということもあり、明治以降に有力者の後援を失っていき、今では数えるくらいしか鵜飼いがいない状況になってしまっています。
鵜飼いで活躍する鵜とはどんな鳥か
出典:写真AC
そもそも、鵜飼いで活躍する鵜とはどんな動物でしょうか。
鵜は、海岸や湖沼などに群生している鳥です。
黒い羽にはしっかりとした艶があり、ある種の美しさがある鳥ともいえるでしょう。くちばしは鋭く、細く長いです。
潜水して魚を捕らえることに長けており、それを水面に浮上してから飲み込むことによって腹に入れるのです。海鵜と川鵜というのがいて、くちばしの付け根が黄色いものが川鵜になります。
これで海鵜と川鵜との見分けることができるようになっています。
鵜飼いに欠かせない鵜匠とは
出典:写真AC
鵜飼いにおいて重要な鵜匠というのは、鵜を使うことによって魚を得る人たちのことであり、古代の時代から存在しており、戦国時代でもその記述があります。
鵜匠は親から子へ継ぐ世襲制となっている地域もありますが、その他の地域では一般の方でも弟子入りをして鵜匠になることができます。
鵜匠になる際、鵜飼いの中でも重要な手縄さばきにすばやくて冷静な判断力と機敏(きびん)な運動神経などが求められます。