【あなたは知ってる?】ことわざの意味・由来「河童の川流れ」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

日本語には沢山のことわざが存在していますが、私達の生活で一般的にはあまり使わないものがあるので知られていないものも沢山存在しています。

「2014年に開催されたソチオリンピック。浅田真央ちゃんが金メダルを取ると大変期待していたのだけど、最初のショートプログラムでまさかのミスがあり、河童の川流れでとても残念だったよ。」という使われ方を聞いたことはないでしょうか?確かに普通に使われる一般的な表現ではありませんよね。

河童の川流れの意味


出典:写真AC

ではこの河童の川流れという言葉の意味を見ていきましょう。この「河童の川流れ」ということわざは、とても素晴らしい技術や能力を持った人が思わぬ失敗をしてしまった、と言うような意味を指しています。

河童の川流れの由来


出典:写真AC

なぜ「川流れ」の例えを河童にしてしまったのでしょうか?「河童の川流れ」にはこんな由来が隠れています。河童は川の中の生き物で、川の中に住んでいるだけにとても泳ぎが上手です。しかし、泳ぎが上手な河童でも時には溺れで川に流されてしまうことがある、という事から来ているのです。

ですが、私達の生活ではあまり使わない言葉です。河童は人間が作った仮想の生き物であり、種類でいうと妖怪に分類されます。あまり私達の身近にない生き物なので、余計に実生活では使われないため知られていないのかもしれませんね。

河童の川流れの例文

どのようなシチュエーションで、この河童の川流れという言葉を使うのでしょうか?次は、そちらも見ていくことに致しましょう。

「試験になったらいつもトップクラスにいた彼だけど、なぜか今回の受験は合格しなかったらしいよ。河童の川流れだね。」という使われ方や、「とても仕事のできる彼女、どんな依頼もテキパキとこなしついに上司から大抜擢をうけて新規事業の担当となったけど、いざ仕事が始まったところ、思わぬ失敗を彼女はしてしまったので河童の川流れになってしまったよ。とても残念だ。」というような表現で、このことわざは使われます。

河童の川流れの類義語・対義語

段々と河童の川流れの使い方がわかるようになってきましたね。この河童の川流れと同様な意味を持つ言葉を探してみましょう。

この言葉と同じような意味を持つものとして、一般的に使われているものが「弘法も筆の誤り」といった言葉や「猿も木から落ちる」と言った言葉や「策士策の溺れる」と言った言葉が、よく使われるのを皆さんも耳にしたことがあるかと思います。

また反対の意味を持つものとして「愚者にも千慮の一得あり」といった言葉や「愚者にも一得」と言った言葉が存在します。

職人の技に触れる、大人の職場体験

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連するキーワードから探す