「博覧強記(はくらんきょうき)」の意味と由来|例文も紹介

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

博覧強記とは

「あの人は一度聞いたことは良く覚えているし、何を聞いてもすぐに答えられるし、まさに博覧強記の人物だ」といった時に使う「博覧強記」という言葉をご存知でしょうか。

博覧強記という言葉は、日常会話ではそれほど頻繁に耳にするものではありませんが、類義語を聞けばその意味をすぐに思い当たる人も多いのではないでしょうか。それぞれの語句の意味を理解していれば、四字熟語になってもわかりやすい言葉ですし、四字熟語を使用する方がふさわしい場面も少なくありません。

こちらでは、博覧強記という言葉の意味や由来、適切な使い方などをご紹介していきます。

博覧強記の意味


出典:写真AC

博覧強記の意味は、幅広くたくさんの書物を読んでいて、知識が豊富であること。または、物事をよく知っており、記憶力も優れているというものです。

博覧強記の博覧という言葉は、古今東西数多くの書物を読んでいるということで、知識が豊富な様子を表します。

一方、博覧強記の強記という言葉は記憶力に優れている、物事をよく覚えているという意味になります。

内容としては、博識であることを褒めているように感じられます。

しかし、近年では知識が豊富な一方で、柔軟な考え方ができない、想像力や決断力に乏しいという意味で使われることもあるため、注意が必要です。

博覧強記の由来


出典:ぱくたそ

博覧強記という言葉は、中国の故事に由来しています。その昔、中国の漢の時代に劉邦という人物がいました。

この人物の家臣が相手の城に攻め込んだ際、多数の書物を見つけ出したのです。

すぐに目につきやすい金銀財宝ではなく、手書きで写すしかできなかった貴重な書物を持ち帰ったことで、この家臣はのちに他の家臣が遠く及ばないほど、多くの知識を身につけました。

このような先見の明や得た知識を忘れずに覚え、自分のものにした才覚を称賛して、博覧強記と言われるようになったのです。

知識があっても自分のものにしたとは言えないという否定的な意味合いでの博覧強記という言葉は、のちに記憶だけは良くても、単に覚えているだけで自分の経験に役立てていない人が増えてきたことから、本来の意味から変化してきたと考えられています。

博覧強記の例文


出典:写真AC

博覧強記という言葉を使う時には、その人物のことをどう感じているか、相手にきちんと伝わるような文脈でいう必要があります。

例えば、その人の記憶力の素晴らしさを褒めるつもりで使っても、聞いている相手は頭でっかちという意味に受け取らないとも限りません。

そこで、相手を褒めるときには、

「先日出会った人は、いろいろな分野に興味を持っていて、詳しく調べるのが好きらしい。しかも、それを自分のものにして、さらに新しい研究や考察を進めるのでとても感心した。ああいう人を博覧強記というのだろうね」

などのように、前後の文脈から褒めていることがわかるように使いましょう。

また、さりげなく相手に意見するときなどは、

「君は博覧強記で感心するけれど、せっかくの知識をもっと活用すればさらに素晴らしい研究になると思うよ」

などのように使えば、どちらの意味でも嫌味になることはないでしょう。

どの四字熟語にも、由来があります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連するキーワードから探す